さわる文字、さわる世界
文字が読めない人がいる場合、誰もが最初に考えるのは文字の形を如何に解るように表現するかということなのだろう。
ひもの結び目で文字を表す結び文字や、アルファベットやイロハの形を木片に浮き彫りにした凹凸木刻文字など。
それらは、かろうじて読むことは出来てもスピードは遅く、また自分で書くことは出来なかった。
19世紀初頭、シャルル・バルビエによって発明された点字は、点の組み合わせによって文字を表す。ルールを理解していないものにとっては単なる点にしか過ぎないが、これは実によくできた文字だ。
日本には明治時代になってから入ってきたが、これを応用して日本語に合う点字表記に改良したのが、石川倉次である。
さて、国立民族学博物館の企画展として、「さわる文字、さわる世界」が開催されている(9月26日まで)。
符号文字としての、むすび文字、折紙文字、通心玉。凸起文字としての、こより文字、松ヤニ文字、ろう盤文字、瓦文字、木刻漆塗文字、木刻凸凹文字など。
また凸文字で書かれた新約聖書、音楽や鍼灸の教科書なども展示してある。
「さわっておもしろい物」としては、富士山の模型や凸形の京町図・地球儀。算木や様々な算盤。
ふれ愛観音像、神社の模型、浮きだし絵画、7種類のバードカービングもある。
さわらなければ解らないこと、さわって知る物の材質や温度など、触覚の力を知る。
会場は常設展のなかにあるが、見学者は少ない。
関連リンク:フランダースの犬
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コメント
こんばんは!
点字の展示(寒)・・・ではなくて、他のさわってわかる文字や地図などが展示されているんですね。
おもしろそうですね!
以前から「さわる絵本」には興味がありました。
今度買ってみようかな?
NPO法人ユニバーサルデザイン絵本センター
http://www.ud-ehon.net/ehon/ehon.html
なかつかゆみこの えほんとほん
http://www2.odn.ne.jp/yu-na/bf-ehon.html
投稿: アリス | 2006.07.16 23:13
アリスさん、
大阪には、岩田美津子さんの「てんやく絵本ふれあい文庫」というのがあります。
一般でも買えるリスト
http://www.h4.dion.ne.jp/~ehon/list.html
投稿: 涼 | 2006.07.17 13:25