保険証なく受診控えた死
国保滞納で保険証取り上げ、受診抑制の21人死亡(7月4日付asahi.com)
1年間国民健康保険料を滞納すると国保「保険証」を返還しなければならない。その場合に発行されるのが「国保被保険者資格証明書」というもの。
これは、『通院などの際、被保険者証の代わりに医療機関に提示するもの』だという。但し、保険証を利用しての診察での会計が3割負担なのに対して『保険が適用されないため、10割での支払いが求められる』という。
そして、『 いったん資格証明書が交付されますと、通常の被保険者証に切替えるには滞納分の全額が完納するか、あるいは全額完納と同等程度の著しい滞納の改善が必要』となる。(引用は、静岡県島田市のHPより)
この新聞記事には、資格証明書での診察だと一旦診療費を全額払わなければならないため、病院へ行くのが遅れて手遅れになった例がいくつか掲載されている。
亡くなった21名のうち、11名が一人暮らしだったという。
資格証明書の交付は87年から始まり、国民健康保険法の改正で00年度から市町村に交付が義務化された。厚生労働省国保課は「まじめに払っている人に不公平感を生じさせず、滞納抑止の効果がある」としている。
一方、同じ朝日新聞の3日付夕刊には「ブラックジャック達」と題した連載に、聖路加国際病院の日野原重明理事長の
心臓の病気は、問診だけで6割わかる。聴診器による診察も加われば7割わかる。という言葉が掲載されていた。『日本では、一番大事な問診や診察が軽視されている。』と憂いておられる。確かに、記事にもあるように病院へ行くと検査・検査であちこち廻される事が多いし、検査料は高い。
一概に同列には論じられないだろうが、医療費と保険料との相関関係はどれくらいあるのだろう?
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