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2006.08.14

◆篠田真由美 【胡蝶の鏡】

胡蝶の鏡
胡蝶の鏡 篠田真由美〔著〕
出版  講談社(講談社ノベルズ)
発売日 2005.4
定価 \998 (本体 : \950)
ISBN  4-06-182425-2
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1912年、ハノイの緑の庭に鳴り響いた銃声。砕かれた鏡、絶命した青年、血の色の蝶。悲劇の真相は90年の時を経て、氷雨降る古都京都で解き明かされる…。建築探偵第3部開幕!

著者の作品の文庫化が遅いので、ノベルズで購入してしまった。かなり以前に読了済み。

一つの国が二つに分かれているのは、不幸だ。それは、言葉で表す以上に、深い傷跡を残す。

建築探偵第3部の幕開けだというが、確かに本書はこれまでとは少し違った印象を受ける。第一蒼の出番が少ない。このシリーズはほぼ読んではいるが、著者も書かれているようにこれまでを知らなくとも、さほど困りはしない。だが、随所に過去の話が出てくるから、やはり常連向きとは言えるかもしれない。

唯一の殺人事件が、少々あり得ない状態で起こっている違和感はある。
また、大詰めの入れ替わりに、少々無理がある。前日に京介が博物館へ行っているからその時に相談したのだろうが、それまでの夫タンの言動からしてそこまで説得できたのか?


胡蝶の鏡
2005年4月5日第1刷発行


2004年7月14日:エンジニア田中耕一さん


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