【盲導犬不合格物語】
盲導犬不合格物語 | |
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沢田俊子〔著〕 出版 学研(学研のノンフィクション) 発売日 2004.6 定価 \1,260 (本体 : \1,200) ISBN 4-05-202055-3 bk1で詳しく見る |
盲導犬になるために生まれてきた犬でも、その約半数は盲導犬になれない。不合格になってしまっても、立派に活躍している犬のその後を追うノンフィクション。
パピーウオーカーの元から帰ってきて訓練を受けても、盲導犬になれない犬たちがいる。彼らはバカなのではない。好奇心が旺盛すぎてよそ見をしたり、少し恐がりだったり、ネコが好きだったりするのだ。
ユーザーである視覚障害者が安心して歩行できるように、ほんのちょっとでも危険を伴う可能性のある犬は盲導犬になれない。
しかし、彼らは自分の居場所で立派に活躍している。
訓練士と一緒に小学校へ出かけていって、話をする?
盲導犬を体験したい人と一緒に歩く。
介助犬になった犬。マジシャンのパートナーになった犬もいる。
いや、ペットとして飼い主に安らぎを与えてくれる犬たちも多い。
子ども向けの本なので「不合格犬」と書かれているが、正確には不適格犬(キャリアチェンジ犬)と呼ぶのだそうだ。
不合格犬は、盲導犬に向いていなかったというだけのこと。
みんなちがっていて、あたりまえ。その犬らしく生きるってことが、輝くということで、それは、人間にもいえることだと思います。
丁寧な取材で、小学生に解りやすく書かれている。
子どもさんの、夏休みの一冊にいかがだろうか。
盲導犬候補犬などに関わるボランティア(日本ライトハウス行動訓練所の場合)
・パピーウオーカー
生後50日くらいの子犬を、ほぼ一年間育てる。
・キャリアチェンジ犬(不合格犬)の飼育
盲導犬になれなかった犬を、ペットとして引き取る。
お見合いをして、的確な家庭と認められた場合、引き取ることが出来る。
日本ライトハウスでは、5万円ほどで引き取れたと思う。
・ 引退犬の飼育
盲導犬を引退した犬を、ペットとして最後まで飼う。
連絡先
TEL:0721-72-0914
FAX:0721-72-0916
ホームページ
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村東阪1202
盲導犬不合格物語
2004年6月7日第1刷発行
2006年4月12日第10刷発行
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