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2006.09.24

◆篠田真由美【綺羅の柩】

綺羅の柩
綺羅の柩 篠田真由美〔著〕
出版  講談社(講談社ノベルス)
発売日 2002.8
定価 \1,103 (本体 : \1,050)
ISBN   4-06-182270-5
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1967年イースターの休日、マレーシア山中の保養地から消えたシルク王、ジェフリー・トーマス。彼の行方は今なお杳として知れない。それから30年後、軽井沢の別荘でひとりの老人が死んだ。シルク王失踪事件に京介が挑む。

今回は、深春の視点から描かれている。
特別事件が起きるわけではない。

しかし、親子の関係、特に子の母に対する思いが随所に出てくる。
深春の思い・オグリの思い・弓狩星・バンコクの少女。
また、年を経ても、いやそれだからこそ決して薄れはしない愛についても。

遊馬朱鷺はあいかわらず騒々しく狂言廻し役を務めている。それが最終場面では退場してしまって、少し気の毒な気もする。

冒頭の地図がかなり重要なヒントになっていた。


著者の解説にもあるが、同じ年に有栖川有栖氏の「マレー鉄道の謎」が刊行された。これも、キャメロン・ハイランドが舞台だ。両書とも、企画から脱稿まで数年かかっていたという偶然と、自分が読んだ時期も同じ頃だったという偶然も、ちょっと面白かった。
有栖川氏もノベルス版あとがきで、篠田氏に謝意を述べておられる。

先日台湾へ行ってきたつれあいとの会話で、自分は特に行きたいと思わないと言った。だが、同じ地域で活躍した二人の日本人探偵?の話を読んで、少し興味がわいたのも事実だ。


次作「失楽の街」では、神代教授が退官するようだ。
このところ矢継ぎ早に京介ものを読んでいる。あと2冊供えたままだが、ちょっと休憩しよう。


綺羅の柩
2002年8月5日第1刷発行
2004年7月26日第4刷発行


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