童謡歌手
童謡歌手というのをご存じの方はいらっしゃるだろうか。
朝刊の広告特集で、「次世代に伝えたい日本の童謡」と題して安田祥子・由紀さおり姉妹と齋藤孝さんの鼎談が掲載されていた。
童謡歌手が姿を消してどのくらい経つのか。彼女たちの母体であった児童合唱団は、その後も活躍していると思う。しかし、いわゆるティーンエイジャーの歌手はアイドルとなり、恋を含めた大人の歌を歌うようになった。
さて、童謡ブーム?を再燃させてくれた一つが、上記姉妹の活動であろう。
歌謡曲の歌手として人気が出た由紀さおりと、クラシックで実力派の安田祥子。彼女たちの童謡コンサートは20年2000回に及ぶという。
この鼎談では、童謡の持つ力について、三人が熱く語っておられた。二人は、童謡を自分たちの思いを込めたものとしてではなく、作詞家・作曲家の作ったものを歌うという。
そう、原風景というべき童謡。そこに歌われている風景は、必ずしも自分で体験したものとは限らない。墨絵のような歌を聞いて、思い浮かべる風景に色を塗るのは、聴く人一人ひとりなのだ。
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