【小沢昭一的新宿末広亭十夜】
| 小沢昭一的新宿末広亭十夜 | |
![]() |
小沢 昭一〔著〕 出版 講談社 発売日 2006.7 定価 \1,260 (本体 : \1,200) ISBN 4-06-213478-0 bk1で詳しく見る |
役者・小沢昭一が、「心のふるさと」とも言える寄席の高座に登場。東京・新宿の末広亭の観衆を熟練の話芸で沸かせ、満員札止め、開業以来最多の観客数を記録した、平成17年6月の「奇跡の10日間」を紙上で再現する。
夕方、カーラジオから流れてくる「ちゃーんちゃちゃんちゃ、ちゃーんちゃちゃちゃ、ちゃんーちゃーちゃー。ちゃんーちゃちゃんちゃ、ちゃんーちゃちゃちゃ、ちゃーちゃーちゃー」と「小沢昭一的lこころ」のメロディーが流れてくるのは、何となくもの悲しいものだ。
これを出ばやしにして、ハーモニカを吹きながら高座を降りていった十日間。ハーモニカのメロディーも、懐かしいものばかりだ。
満員で入れない人も出たという。その入れなかった人が、帰り道でしみじみ嬉しかったのだという。
その十日間をそのまま再現したのが、本書である。
読んでいると、あの声が聞こえてくるような錯覚に陥る。
その小沢さんの公演が、大阪でもあったと聞いた。かなり「よいしょ」をしていらっしゃたというが、本書では「大阪はちょいとね」というニュアンスの話もある。
企画を持ちかけた、柳家小三治さんのあとがきより
いまの時代に、えっ、何だい?この安らぎ、温かさ、柔らかさ、その全部が高座に客席に満ちていた。もう、小沢さんには感謝するしかありません小三治さんは小沢さんに、落語家への転身を勧めている。
小沢昭一的新宿末広亭十夜
2006年7月1日第1刷発行
2006年8月11日第3刷発行
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 中山七里【祝祭のハングマン】(2025.11.13)
- 夏川草介【エピクロスの処方箋】(2025.11.09)
- 群ようこ【たりる生活】(2025.11.16)
- 【明日の友 278号 秋】(2025.11.08)




コメント