あさのあつこ【バッテリー4】
バッテリーⅣ | |
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あさの あつこ〔著〕 出版 角川書店(角川文庫) 発売日 2005.12 定価 \500 (本体 : \476) ISBN 4-04-372104-8 bk1で詳しく見る |
自分の限界の先を見てみたい。ここまでだと自分の力を見切った、その先に行ってみたい、超えてみたい。あきらめて、誰かが敷いてくれた安全な道を行くのではなく、誰も知らない未来に自分を導いてみたい。シリーズ第4弾。
朝日新聞の書評欄でこのバッテリーというシリーズものがあることを知って、面白そうだとは思っていた。
手に取ってみて、これが第4巻目であることを知った。
しかし、違和感は全くない。1から3までの概要をみると小学生時代からバッテリーを組んで中学へ進学してきた巧達が主人公だとは判る。
だが、本書だけで独立した野球小説と捉えることも出来る。
さて本書である。主人公はたった13歳。中学一年生。まさにお子さま。その彼らが、一丁前に悩み傷つき、切磋琢磨しながら技術を磨いていく。
オトムライこと監督の数学教師戸村が、三年生の元キャプテン観音寺に言う言葉。
観音寺、あまり調子に乗るな。おまえらガキが幾らがんばっても、引っかぶれる責任なんて、たいしたことないんだ。十五、六のお子さまができることなんか、知れとるんじゃで。そこまでわかって大口を叩け。ばかもんが。
生意気でいい。傲慢でいい。しかし限界を知ることもまた、人生経験だ。
ただ、中学生にしては少々出来すぎの感があるのが気になった。巧の弟青波 が門脇を「おじさん」と呼ぶのも無理がないか。この青波は少し幼く描いてあるのかもしれないが、それはシリーズを通して読めばあきらかになるのだろうか。
こうした本は、コミックになっても映像になっても、違和感は少ないのかもしれない。
書評
バッテリー [著]あさのあつこ(朝日新聞書評欄060820)
11日付で、こういう記事もあった。
バッテリー4
平成17年12月25日初版発行
平成18年2月25日4版発行
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