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2006.11.16

【六番目の小夜子】

六番目の小夜子
恩田 陸〔著〕
出版  新潮社(新潮文庫)
発売日 2001.2
定価 \540 (本体 : \514)
ISBN  4-10-123413-2
bk1で詳しく見る
ある高校に密かに伝わる奇妙なゲーム。「六番目の年」、それは怖ろしい結末を迎えて…。92年新潮文庫として刊行したものを大幅加筆、単行本化。

このところ、青春小説づいている。
さて「夜のピクニック」が面白かったので、著者のデビュー作だという本書を買ってきた。ファンタジー賞受賞とある。
続きが気になって一気に読んだが、あまり後味がいいとは言えない。

また、最後のつじつま合わせがおざなりな感がある。

丁度北海道で竜巻の事故があった頃であり、その自然現象で片をつけてしまったような感もある。が、 の部室の窓を揺すったのは誰か、あるいは何か?川辺での犬の襲来は、偶然なのか。ならばなぜ、沙世子は川へと導いていったのか。
思わせぶりな書き方に対する解決はしめされていない。

何よりも、美香子への教唆は間違いないのだし、これ一つをとっても沙世子の悪意は見てとれる。

他の登場人物達が皆好ましい若者たちだっただけに、「夜のピクニック」とは違う展開に戸惑った。
いっそホラーならそれでもよかったかもしれないのだが。


六番目の小夜子

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コメント

よくも悪しくもデビュー作という印象は拭えないかもしれませんね。NHK でドラマにもなりました。わたしは当初の文庫で読みましたが消化不良の感は否めませんでした。「光の帝国 常野物語」など常野シリーズがよいかもしれません。(わたしは好きです)

投稿: ムムリク | 2006.11.16 10:22

ムムリクさん、ドラマになっていたなんて全然知りませんでした。
舞台は中学になっていますね。

ジグソーパズルの片が少しずつ違っているみたいな、なんかしっくりしない終わり方でした。

投稿: | 2006.11.16 19:09

こんばんは。
恩田さんは学校(学園)が舞台の作品をよく書いていますが、ミステリーでもホラーでもなくただ真っ直ぐに青春小説だったのは(私が読んだ中では)『夜のピクニック』だけのような気がします。
そういう意味で『夜の~』はちょっと異質かも。
(『ネバーランド』もそれに近いけど…あれは登場人物の設定がちょっと特殊過ぎるかな)
最近、設定があまりにも凝りすぎている作品が多いような気がしてあまり食指が動きません。
恩田さんの文章は好きなので『夜の~』みたいな何気ない作品がもっと読みたいな~と思います。
ムムリクさんが薦めていらっしゃる「常野」シリーズも好きです。

投稿: tako | 2006.11.16 21:52

takoさん

そうだったんですか。自分が何となく恩田さんを敬遠していて、それがなぜだったか思い出せないのですが、「夜のピクニック」を読んで、ちょっと視点を変えたのでした。

でも、「夜のピクニック」が 他のものと違ったのですね。

投稿: | 2006.11.16 22:34

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