藤原新也【何も願わない 手を合わせる】
| 何も願わない 手を合わせる | |
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藤原 新也〔著〕 出版 文藝春秋(文春文庫) 発売日 2006.10 定価 \830 (本体 : \790) ISBN 4-16-759104-9 bk1で詳しく見る |
「メメント・モリ」から20年。これまであらゆる祈りを拒否し続けてきた著者が、愛するものの死をへてたどりついたもの。それは、なにも願わない。ただ、手を合わせる。人の死と別れを描いた写文集。
随所に一見本文と関係ないような写真が多数挿入されている。しかしそれは真っ青な空に浮かぶ雲と太陽の光であったり、子供用自転車にまたがった幼女であったりする。その無心に目をつむった姿は、単にまぶしかったからかもしれないが、祈りの姿のようでもある。
これらの写真は、著者が四国遍路の折りに自身で写されたものである。
たくさんのお地蔵様の写真もある。
著者は父母の供養に、また50を超えたばかりで壮絶な闘病の末亡くなった兄の供養に、四国巡礼をしている。
お寺へ詣でるということは、それぞれが自分の願いを叶えるためということが多いであろう。しかし著者は、そうではない『何も願わずただ手を合わせる』だけを自分に課してきた。
だがある時、それすらも疑問に思うようになる。それが払拭できたのは、あるお寺で見た、幼児の無心に手を合わせる姿だったという。
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2006年10月10日第1刷
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