倉知淳【星降り山荘の殺人】
星降り山荘の殺人 | |
倉知 淳〔著〕 出版 講談社(講談社文庫) 発売日 1999.8 定価 \630 (本体 : \600) ISBN 4-06-264615-3 bk1で詳しく見る |
雪に閉ざされた山荘。そこは交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など癖のある人達。突如発生する殺人事件。あくまでもフェアに真正面から挑んだ推理小説。
秩父市から遠くない山にある、元リゾート地。電気もガスも水道もない。ノベルズ版の初版が96年だから、携帯電話もさほど進化していない。
吹雪が来て、道が遮断される。お約束の密室状態が出来上がる。
登場人物は、ここを新しいリゾート地にしたい不動産開発会社の社長とその部下。その社長に招かれた著名人たち、作家・UFO研究家・スターウォッチャーと名乗る星評論家。それにそれぞれが連れてきた人たちで総勢九人。
最初の夜、殺人が起きる。犯人はこの中にいる。
少しフェアでないやり方で意外性もやや持たせているが、展開も解りやすく読みやすいと言える。登場人物の性格描写もかなりありきたり。だが、描写がくどくていたずらにページ数を増やしている。
10年経過して、携帯電話のみならず世間の見る目というものも随分変わったものだなと思わされる。
星降り山荘の殺人
199年8月15日第1刷発行
2005年7月26日第11刷発行
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