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2006.12.06

日本の石油採掘

社会科で、秋田県と新潟県には油井の地図記号があったと記憶している。
ふーん、日本でも石油が採れるのか、ぐらいな反応しかしていなかったのだが……

酒は御法度、冬の日本海(asahi.com.be)

これは何かというと、新潟県の日本海にある「岩船沖油ガス田」の井戸のことだ。
中東の石油がドロッとした重質油なのに対して、新潟県の石油は『サラッとした軽質油で、その気になればガソリンもたくさんとれる。硫黄分も少ない一級品だ。』 という。

その気になってガソリンをたくさん採ってよ、というのはまた別の話だろうが。

 井戸の上には、船に似た5階建ての「プラットホーム」がある。365日、24時間、警備や調理の担当も含めて約20人が勤務する。勤務についたら8日間は陸に戻れない。勤務は12時間ずつの2交代。90年の運転開始以来、女性勤務者はゼロ。トラブルを避けるため酒は一切御法度だ。
という厳しい勤務のようだ。


さて、ここから日本の石油の歴史にまで遡ると、日本書紀には「燃ゆる土、燃ゆる水」が天智天皇に献上されたという記述があるとか。
今でも柏崎市では「草生水まつり」という儀式があるという。「草生水」とは「くそうず」と読ませ、「臭水」のことだという。

明治時代に起こった石油ブームでは、手掘りの零細業者が乱立したが、やがて技術力と資金力にものをいわせて日本石油(現新日本石油)が設立されるていく。

だが当然、日本の消費量を賄いきることが出来ず、99%以上を輸入に頼るほかない。その世界の石油もピークを越えた今、「石油資源の有限性を考えるべきだ」「資源を取り出すエネルギー効率をもっと考えよう」ということで、産官学の有志研究者が「もったいない学会」という研究会を発足させているという。

ノホホーンと他人事と捉えていてはいけないのかもしれない。


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