« モバイルプラネタリウム | トップページ | 岸田今日子さん逝去 »

2006.12.20

横山秀夫【真相】

真相
横山 秀夫〔著〕
出版  双葉社(双葉文庫)
発売日 2006.10
定価 \630 (本体 : \600)
ISBN   4-575-51100-5
bk1で詳しく見る
事件とは、死者にとってのドラマではなく、死者を取り巻く人々の哀しみや懊悩-。そうだとするなら、事件が終わった後にこそ、人の胸を焼き焦がす「真の事件」が頭を擡げる。『小説推理』掲載の短編5編を収録。

短編集。「真相」「18番ホール」「不眠」「花輪の海」「他人の家」の五編を収録。すべて警察ものや記者ものではない。

表題作でもある「真相」は、息子を殺された父親の心情をメインにして進んでいく。犯人が捕まって浮かんで来た意外な真相とは。しかしある程度予想される展開ではある。ここでは妻の冷静さと賢さが救いになっている。

それぞれ解決しているようで、そこから先は読者に預けて物語は終わる。
しかし「花輪の海」は、やりきれない思いを残す。

同じ短編でも「動機」のような鮮やかな逆転劇を期待すると、肩すかしを喰らってしまう。やはり著者は、長編のそれも骨のある作品でこそ、その本領を発揮できるのではないか。


真相
2006年10月20日第1刷発行


|

« モバイルプラネタリウム | トップページ | 岸田今日子さん逝去 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26000/13135094

この記事へのトラックバック一覧です: 横山秀夫【真相】:

« モバイルプラネタリウム | トップページ | 岸田今日子さん逝去 »