【ぼく、イルカのラッキー】
ぼく、イルカのラッキー | |
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越水利江子〔作〕福武 忍〔絵〕 出版 毎日新聞社 発売日 2006.10 定価 \1,100 (本体 : \1,048) ISBN 4-620-20018-2 bk1で詳しく見る |
イルカのラッキーは水族館の人気者。だけど、なにをやってもうまくいきません。イルカが一番得意なはずのジャンプもだめ。それでも、がんばるラッキーが大好き! エプソン品川アクアスタジアムのイルカ、ラッキーの絵本。
ラッキーはカマイルカの男の子。ラッキーという名は、水族館のイルカプールでただ一頭男の子だから付けられた名前だ。
でも、ラッキーはジャンプもうまくできないし、テールウオークをしても首までしか水上に出ない。
シャチに追いかけられてお母さんとはぐれてしまったラッキーは、魔法のリボンの歌も知らない。
そんなラッキーに、若いトレーナーのツッチーは優しく接してくれる。
ある夜、ジャンプの練習をしていてプールの外へ飛び出してしまったスターイルカのネイルを、ラッキーとツッチーは必死で助ける。
次の日、やはりテールウオークが高くできないラッキーを、ネイルは水中から突き上げてくれる。嬉しくなったラッキーは、ジャンプもがんばる。
お客さんに応援してもらったラッキーは、自分の歌を歌う。そして、
飛べなくたって、ぼくはぼくなんだ。だって、最高の父さんと母さんが、ぼくの中にいるんだもの。ぼくは最高のこどもなんだもん!ということに気づき、自分のなかの海が大きく広がっていくのを感じる。
このラッキーのモデルになったイルカが、エプソン品川アクアスタジアムにいる。
イルカたちのプロフィールが紹介されているが、ラッキーは「頑固だがガンバリ屋 」で、得意な種目は「バイバイ 」ということだった。
絵を担当なさった福武忍さんは、これまでも「すいぞくかんへいこう」などで、イルカの絵を描いていらっしゃる。今回はファンタジーということでだろうか、写実的なイルカとはやや違った表現をしていらっしゃるようだ。
ぼく、イルカのラッキー
2006年12月15日発行
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