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2007.01.31

伊坂幸太郎【終末のフール】

終末のフール
表紙 shuumatsuno fool 伊坂幸太郎〔著〕
出版  集英社
発売日 2006.3
定価 \1,470 (本体 : \1,400)
ISBN   4-08-774803-0
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「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。秩序崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は…。表題作のほか、「太陽のシール」「籠城のビール」など全8編を収めた連作短編集。

文庫化を待って少しずつ読んできた伊坂作品。本書は今年の本屋大賞の候補になったというので、急いで購入したもの。

作品紹介にあるように、同じテーマでの短編連作。一日一作ずつ読んでいった。丁度今日、最後の一作を読み終えた。

どの作品にも溢れる著者の暖かな視点を感じつつ読み進めていける。また、著者ご自身の言葉として『どの話にも思い入れがあり、大事な本となりました』ともある。

いつものように、各作品同士の登場人物の交流も楽しめる。この団地の住民地図を作ってみるのも楽しいだろうと思いながら、果たせないでいる。

帯には一作ずつのキャッチコピーが書かれている。八つの作品の中で、優柔不断な富士男が子どもを産むことを選択する「太陽のシール」と、それまでもたびたび出てくるレンタルビデオ店の店長を描いた最後の「深海のボール」が好きだ。


終末のフール
2006年3月30日第1刷発行
2006年12月6日第5刷発行

伊坂幸太郎索引


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2007.01.30

男の自立

またも(昨日の)夕食時の「たわいない話」など

夕刊の素粒子に『父は今朝、母の読む前に社会面を切り抜いていました』というのがあった。
終日バタバタとしていて、まだ朝刊をよんでいなかったので、拡げてみる。

老後に夫と同居→妻の死亡確率2倍(asahi.com)

『これですな、素粒子に出ていたのは』(記事は切り取られてはいなかった)
つれあい、苦笑い。
『もっともだなぁ』
『しかし、それは何もせずにデンとしている男のことで……』
『じゃ、ご自分は違うとおっしゃりたいわけ?』(マメすぎるのもなぁ)

『反対の例もあるぞ』
『わるうございましたねぇ』

しかし、つれあいの言いたかったのは、自分の伯父夫婦のことだった。伯父が亡くなって一週間後、伯母も急逝したのだった。
『お葬式の時に伯母さんは元気だったんだけどなぁ』
(いつも元気に、お嫁さんのことをお話しになっていました)

『ニューヨークタイムズにね、日本には「主人在宅ストレス症候群」があるって、掲載されたそうよ』

まさかこういう場所(ブログ)でそれを話題にしたなどとは、おくびにも出さない。


話はそれから、だれでも食事くらいは自分で作れなければということに発展していったのだった。

ハイ、この週末もいませんし、再来週は3日ほど留守にします。


読了本がかなりたまっているのに、書けない。忘れてしまいそう。

追記
ニューヨークタイムズではなくて、ワシントンポストだった。


同じ記事に触れていらっしゃる、シャルドネさんの夫がいると?に、トラックバックさせていただきました。


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2007.01.29

北海道で御神渡り?

暖冬で1カ月遅れ ようやく御神渡り 北海道・塘路湖(asahi.com)

御神渡り(おみわたり)と言えば、諏訪湖で起きる現象だと思っていたが、そうでもないのかな?
諏訪大社の祭神が上社から下社へお渡りになった軌跡のことを言い、その方向で吉凶を占うのだったと思うが。

同じような現象なので、そう言うようになったのだろうか?
それともこの湖の祭神にも、こういう言い伝えがあるのだろうか?


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2007.01.28

駅のバリアフリー情報

駅のバリアフリー情報、一目で 大阪のNPOがHP(asahi.com)

 わかりやすい標識や街頭案内図を提案しているNPO法人「まちの案内推進ネット」(大阪市)が、同市内の地下鉄・ニュートラム全駅のバリアフリー情報を網羅したホームページ「えきペディア」を立ち上げた。

あまり詳しすぎず、行きたい方向を大まかに示すという必要なものに絞った情報提供。方向音痴にも便利かも知れない (^_^;)
利用した人の書込も出来るという。

今年中に全国の地下鉄全ての地図を作る予定。


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2007.01.27

月命日:たわいない会話

食卓をはさんだ壁に、向かい合わせに世界地図と日本地図をはっている。

自分の食卓イスからは、やや斜め向かいに世界地図が見える。とは言っても、視力の悪い自分にとって、ロシア連邦のうす緑色は海の色に埋没してしまっている。勿論字は見えない。

『チリって細長いね』
『なんだ、突然』
『うん、日本も南は台湾近くまであるけど、もっと長いんだ』
『ああ』
『地球は広いのかな。宇宙の中のちっぽけな星なのに』
『その小さな星の中で、言い合ったり、色んなことが起きたりしている』
『今日少し読んだ伊坂幸太郎さんの本に、あと三年で隕石が当たることが判っているという話があってね……』

たわいない会話である。

昔はよく、よっぴいて話していたものだ。町子夫婦のようにお酒が入らなくても、次から次へと尽きることはなかった。

二人とも、しばらく黙る。
今は胸の内にはいつもあっても、言葉になって出てこない話もある。


この小さな星から飛び立った命は、広い宇宙のどこかで、新しい星になっているのだろうか。


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2007.01.26

選抜高校野球出場校決まる

3月23日から始まる 第79回選抜高校野球大会の出場校が、先ほど決まった。

近畿は報徳学園・大阪桐蔭など6校出場 選抜高校野球(asahi.com)

21世紀枠はいずれも県立で、堅い守備力を評価された都留と、都城泉ケ丘。都城泉ケ丘は、先頃当選した宮崎県知事そのまんま東氏の母校だという。

北海道は、道立の旭川南。近畿地方は、報徳学園(兵庫)や大阪桐蔭(大阪)の他、大阪から北陽高校も選ばれている。

他に東北地方代表で仙台育英高校や、四国地方代表として神宮大会優勝の高知高校など。


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「子ギツネヘレン」音声ガイド付き映画会

 読売光と愛の事業団大阪支部では、昨年、全国公開され、話題を呼んだ映画「子ぎつねヘレン」の音声ガイド付き映画会を開催し、視覚障害者のかたがたをご招待します。

 「子ぎつねヘレン」は、北海道を舞台に目と耳が不自由なキタキツネを育てる少年と家族の愛ときずなの物語です。これを当日、音声ガイド付きで上映します。

日時:2月3日土曜日13時(開場は12時30分)
会場:よみうり文化ホール(豊中市)

交通手段
地下鉄御堂筋・北大阪急行「千里中央駅」徒歩1分
大阪モノレール:「千里中央駅」から徒歩1分
車:中央環状線または新御堂筋の千里インターをでてすぐ
駐車場あり(有料)

定員:600人
事前申し込みの上当日座席指定

招待申込先
〒530-8551 大阪市北区野崎町5-9 
読売新聞大阪本社内 読売光と愛の事業団大阪支部
ハガキに住所、氏名、同伴者の有無、電話番号を墨字で書いてお申し込み下さい。
グループでのお申し込みは、代表者と人数だけで可

問い合わせ:読売光と愛の事業団大阪支部
(電話06-6366-1851)


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2007.01.25

Gmailの添付ファイル

Gmailでは、EXE添付ファイルは拒否されるようだ。

グーグルノートをノートPCでダウンロードするのが面倒だったので、添付で送った。
メインで使っているアドレスからはGmailに転送されるようにしているのだが、それが送れなかったといって戻ってきた。

実行ファイルなので拒否されたのだろうか?
他のものは別段支障なく送付されているようだ。


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2007.01.24

【趣味の文具箱】

趣味の文具箱Vol.5
出版  エイ出版社
発売日 2006.3
定価 \1,575 (本体 : \1,500)
ISBN  4-7779-0499-7
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万年筆・ボールペン・シャープペン「最高の1本」を選ぶ・使う・遊ぶ! (エイムック) 文房具を愛し、人生を楽しむ本。

神経が疲れている時などに、お勧め。どのページを眺めてもゆったりした気分になってくる。
実際に欲しい一本を決める際に役立つだけでなく、色々なノウハウを知ることが出来る。
勿論各メーカーのイチ押しや特徴を知ることも出来るが、メカニズムやお手入れ法、インクやペンケースについて、あるいはまた、ペンは紙を選んで使おうといった雑学も楽しめるのだ。

意外だったのは、守口市にある京阪百貨店の万年筆売り場がお勧めショップだったこと。近いようで遠いところだが、一度行ってみる価値はあるかもしれない。


趣味の文具箱
2006年3月30日発行


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焦った!

ここ(このデスクトップパソコン)では、最初に購入したマウスがダメになってからは、徹也の残した小さな光学式マウスを使っている。

ノートを持って出るときも、必要な時はそれを持参していた。

その度に外して持って行くよりはと、先日ここ専用のマウスを購入した。
今日それをマウス用の口を差して使ってみた。うまく認識しないので、それは諦めてUSBで接続した。

ところが、今度はキーボードが動かない。「キーボード命」の涼としては、これは大変困る。
マウスを付けたとき、ズボラをして一旦シャットダウンせずにそのまま取り付けたのが悪いのだろうというのは想像できる。

というわけで、再起動したら大丈夫だった。フー、焦った。

教訓というか、結論
ノートではマウスは殆ど使わないから、今のマウスをここから外したらあまり出番がなくなる。
やはりここでは、形見のマウスをキーボードの補助として使い続けていこう。


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2007.01.23

仙人の暮らし

海の仙人」の追記的なこと

銀座のデパートで店員をしていた29歳の河野勝男は、宝くじで3億円当たった。当初は開発途上国へ寄付をしようかと思ったのだが、それで自分が本当に満足できるとは思えず同僚の片桐に相談する。片桐は、自分のために使えと言いきる。

勝男は会社を辞め、敦賀に来る。そこで古い造りの平屋を買う。玄関を入るとすぐ台所で、そこを通らないと奥の部屋にもトイレにも行けない。後に恋人となる中村かりんは建築設計に携わっているが、勝男の部屋を懐かしがる。

一部屋には海の砂を敷いて暮らしている。海へ出て魚を釣り、釣れたら料理し、洗車をして一日が暮れる。定期的にトラックで砂を入れ替えるのも仕事だ。

別にアパートを2件持っている。しかし家賃がある程度まとまると、フォスター・プランに寄付をしてしまう。


こんな仙人暮らしに憧れる。


しかしこの若者に対する世間の評価は厳しい。何もせず、ブラブラしていると映るのだろう。


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本屋大賞

本屋大賞2007のノミネート作品が決まったらしい。

一時通過作品十作

宮部みゆきの「名もなき毒」も含まれている。

伊坂幸太郎の「終末のフール」も。読んでおかなきゃ。

当日追記:さっそく注文


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2007.01.22

絲山秋子【海の仙人】

海の仙人
表紙 umino sennninn 絲山秋子〔著〕
出版  新潮社(新潮文庫)
発売日 2007.1
定価 \380 (本体 : \362)
ISBN   4-10-130451-3
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背負っていかなきゃならない最低限の荷物-それは孤独。海辺の街にひっそりと暮らす青年とふたりの女と出来そこないの神様・ファンタジーが奏でる切ない愛の物語。第130回芥川賞候補作。

河野勝男は、3億円が宝くじで当たり、会社を辞めて敦賀で海を相手にひとり暮らしをしている。
冒頭しばらく河野とファンタジーの会話は、伊坂さんを思い出させる。ほんわかと進んでいくかに見えたこの本は、中盤思いがけない悲劇を迎える。

ファンタジーのいう運命の女、中村かりんとは、結局結ばれることなくかりんの死で終わる。幼い頃の体験が河野を怖じ気づかせているのだが、著者はこうした男女の関係を描くのが実にうまい。

解説の福田和也氏も触れていらっしゃるし、芥川賞受賞作「沖で待つ」でも感じたことだが、絲山氏の作品での性の扱い方には好感が持てる。
「沖で待つ」の二人の関係とは違って今回は恋人同士ではあるが、それでも慎重に丁寧に描かれている。

そしてもう一人の片桐も、一見奔放そうでいて極めて気配りの効く女性だ。
終盤、落雷で失明しチェロを弾く河野の元へ片桐が来て、物語は暗示的に終わる。

せつないが、すがすがしくなる作品。


海の仙人
平成19年1月1日発行


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2007.01.21

グーグルノート、もう一つ

ノートにもインストールしてそちらでも見ることが出来るようになった。

色々取り込んで試しているが、果たして何に使えるだろうか?買い物をしたときの注文書を取り込んでおくというのでもいいかな。


さて、そのうちおかしなことに気づいた。
昨日取り込んだ某ブログの写真が、今日は表示されないのだ。かわりに『このページの表示は許可されていません。』と出る。FC2ブログはケチだ!って、自分も以前から登録していてIDも持っているしDMも届くのに(そんなことは関係ないか)。


関連記事:グーグルノート


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あさのあつこ【バッテリー 5】

バッテリーⅤ
あさの あつこ〔著〕
出版  角川書店(角川文庫)
発売日 2006.6
定価 \500 (本体 : \476)
ISBN  4-04-372105-6
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正直このシリーズはⅠとⅣだけでいいような気がする。などと言いながら、又買ってしまった。
卒業式後の横手との試合にも触れず、それは次の巻に持ち越されるようだ。6巻でようやく一年分というわけで、そのテンポの悪さに少々いらつく。

始めは小気味よいと思った言葉の重ね方も、同じような言葉で繰り返されると食傷気味になる。


さて、今回は少々ひねくれものの横田の端垣がかなり重要なキャラになる。

みんな一途が好きなのだ。一生懸命な姿が、必死に努力する姿勢が、好きなのだ。
うんざりしていた。他のやつのことは、わからない。しかし、自分のことだけは、わかる。おれは、もう一途で懸命な野球少年の役に飽き果てているんだ。


映画が完成したという。原田巧をハンカチ王子と重ねるむきもあるようだが、それは違うのではないか?
次作第6巻目で完結するようである。


巻末の短編も今一つ。青波が中学生になったらこんな感じか?

バッテリーⅤ
平成18年6月25日初版発行


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2007.01.20

グーグルノート

「てくの生活入門」
気になるサイトは即記録(asahi.com.beより)

三カ条 一、 グーグルノートブックで自由にメモ、編集 二、 画像も記録可能で、分類・整理も自由自在 三、 複数のパソコンから同じメモを利用できる

ということで、さっそくインストールしてみた。
だが、サイト閲覧中に「すべて選択」をして「グーグルノートの追加」を開いても、即取り込まれるということはない。ところが、サイトの中にある写真などをクリックして大きくすると、その画面では右下にグーグルノートが出てくる。
そのノートをクリックして保存を押すと、即取り込まれる。なかなか面白い。

編集も出来るようだし、何かいい使い道があるかな?

まだよくわからない部分がある。もっと知りたければというページがあるので、モチッと読んでみる必要がありそうだ。

それから、これは当然ウエブ上での保存だからどのパソコンからも閲覧可能なはずだが、パーソナライズドホームには追加されていないようだ。ということは、パソコン毎にインストールする必要があるのかな?

21日追記
昨日

∥サイト閲覧中に「すべて選択」をして「グーグルノートの追加」を開いても、即取り込まれるということはない

と書いたが、今朝からはどのサイトを開いても、右下にノートのマークが現れるようになった。そのままそのマークを押してノートを起動し、Addnoteをクリックしてsaveするといいだけだ。
一部分取り込みたいときは範囲指定してノートを開き同じ動作をする。

画面を大きくしてEditで編集することも出来る。取り込んだ文中のリンク先へは、そのままではリンクされないが、一度testLINKをすると他のものも全てリンクされるようになった。
このあたりのことは、いつの間にかそうなったような感覚ではっきりとは覚えていない。


21日追記
昨日

∥サイト閲覧中に「すべて選択」をして「グーグルノートの追加」を開いても、即取り込まれるということはない

と書いたが、今朝からはどのサイトを開いても、右下にノートのマークが現れるようになった。そのままそのマークを押してノートを起動し、Addnoteをクリックしてsaveするといいだけだ。
一部分取り込みたいときは範囲指定してノートを開き同じ動作をする。

画面を大きくしてEditで編集することも出来る。取り込んだ文中のリンク先へは、そのままではリンクされないが、一度testLINKをすると他のものも全てリンクされるようになった。
このあたりのことは、いつの間にかそうなったような感覚ではっきりとは覚えていない。

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一太郎2007

ジャストシステム社から、バージョンアップの案内が来た。単に一太郎とATOKのバージョンアップだけでなく、花子や新しくプレゼン用ソフトAgree(アグリー)も組み込まれた[JUST Suite]という統合ソフトが15,750円だという。

これは、かなり魅力的だ。

パワーポイントを買おうかと思っている。それとも、オープンオフィスのプレゼンソフトをダウンロードしようかと思案していた。

パワーポイントとの互換性もあるらしいし、これで済ませられるのだったら申し込もうかなぁ。


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2007.01.19

池上サトリーノ【白いソニア】

白いソニア
池上サトリーノ〔作〕さわたり しげお〔絵〕
出版  自由国民社
発売日 2006.7
定価 \1,575 (本体 : \1,500)
ISBN  4-426-87601-X
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真っ黒なラブラドール・リトリーバーのソニアは、お父さんが大好きです。お父さんもソニアが大好きです。お互いの愛情は永遠に続くように思われていましたが…。黒かったソニアはどうして白くなってしまったの?

まだごく小さいときにやって来てソニアと名づけられた黒ラブ。
飼い主の愛情を一身に受け、特に「おとうさん」とは散歩をしながらお互いを語りあっていたかのようだった。

ソニアはおとうさんをみつめ おとうさんはソニアをみつめ

ふたりのそらよりもひろいおたがいのあいじょうは
えいえんにつづくようにおもわれました

そのおとうさんの発病・入院で、ソニアとは別れ別れに暮らす日が多くなる。一時的な退院の時にも、甘えん坊のソニアはそっとおとうさんを見守るようになった。
そして、おとうさんが帰って来なくなった日から、ソニアは元気が無くなり、やがてまっ黒な自慢の毛並みがだんだんと白くなっていった。

真っ白になったソニアは、窓に寄りかかってじっと外を見ている日が多くなった。
長い時間が過ぎ、今ソニアは少しずつ黒い毛の部分が戻ってきているという。

人も、深い悲しみにあった時、一夜にして白髪になることがあるという。愛する人を喪ったソニアにも、それと同じ現象が起こったのだろうか。


「白ラブソニア募金」というのがあるそうです。
本の売り上げの一部(一冊につき50円)が、財団法人北海道盲導犬協会に寄付されます。


白いソニア
2006年7月29日初版第1刷発行


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2007.01.18

懐旧モード

このメッセージを書いたことから派生して、少々懐古モードである。

事の発端は、メッセージの対象ではなかったのだが、これを読んで自分も手帳への落とし込みをしたという一通のメールだ。
今日その人と電話で話していて、当時の自分の手帳への落とし込みのことやアクセントについて、はたまた自分の関わり方のようなものまで喋ってしまった。もう20年以上昔の話である。
当時の図書館の職員を始め、色々引き立てて?下さった方達の存在があって、今の自分がある。


ついで別の人との話。この人は上記のことでの先輩でもある。それ以上に、人生の先輩。しかしタメ口をたたける相手でもある。周りでみていると、(かなり年下の自分のその方への物言いに)ハラハラしていることもあるのがよくわかる。

上記のことと関連して、長い年月の間におつき合いが途絶えた方もある。そうではあっても、自分を育てていただいた、あるいはお世話になったりありがとうという気持ちを持ったことを忘れないことが、自分にとっては大切な宝物だと思う。


子どもというのは、3歳までにあらゆるいいことを親に与えてくれるのだとか。だから親はそれを覚えていて、子どもへの愛を育んでいけるのだと言った人があった。(これは勿論、子に尽くすといった次元とは別問題)
こう話してくれた人とは、今は年一回のハガキ交換のみになった。

兄弟だって、他愛ないケンカをしながらも親に愛されて育ったはずだ。当時を思い出せば最悪の事態だけは防げるのではと、ついそんなことまで考えてしまうのだった。


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2007.01.17

バージョンアップを使ってみる

今回の24時間に渡るココログメンテナンスでは、幾つかバージョンアップされたことがある。

ココログ通信第10回バージョンアップ特集2007参照

その内の一つにスパム対策のためのコメントとトラックバックの別々の管理というのがある。このブログの場合、トラックバックについては一定のポリシーを持っている。その判断をするため、最初は非表示になるのはありがたい。さっそく、コメントについては「スパムの疑いがあるときのみ認証表示を設定」に(註)、トラックバックについては「公開を保留」に設定してみた。

(註)デフォルトでそういう仕様だったのだが、あまり正確に働いていなかったらしい。今回のバージョンアップで改善されたという。


次に、ここではないが「ブログのトップに表示」を採用してみた。常に注意して読んでほしいことなどをトップに表示できるので、便利だ。但し、日付については記事をアップしたときに指定した時になるので、後で修正する必要がある場合は、未来の日付にしておくなど工夫が要るかも知れない。

もう少し様子を見て、ここでも採用するかどうか検討したい。


他にも、下書きで一旦保存した記事をアップする場合には自動的にその時間になるなど、便利になった面がある。
いつもバージョンアップ後の不具合に泣かされることも多いので、今回はそうしたことがないことを望みたい。


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2007.01.16

「武士の一分」音声ガイド

先日の新年会で、この映画について話が出た。見た人の話では、キムタクが武士になりきれていなかったと、あまり好評ではなかった。つれあいも同じような事を言っていた。

さて、「武士の一分」のブログから、昨日配信されたもの。

「映画のバリアフリー化に向けて―音声ガイドの未来と可能性」体験上映

NPO法人シネマ・アクセス・パートナーズの主催で、「映画のバリアフリー化に向けて―音声ガイドの未来と可能性」というフォーラムが、1月8日に開催されたという。

体験上映は、5分程度の短いシーンを、①通常の音声のみ映像無し、②音声ガイド付映像無し、 ③音声ガイド付映像あり、の3パターンを続いて流し、その違いを体感して頂くものでした。

音声ガイド付き上映予定館は、以下の通り。

1月19日(金)から21日(日)まで:ユナイテッド・シネマキャナルシティ:092-272-2222
1月24日(水)から26日(金)まで:梅田ピカデリー:06-6315-1414
1月29日(月)から31日(水):名古屋ピカデリー:052-551-5461
2月2(金)日から4日(日)まで:ユナイテッド・シネマ札幌:011-207-1110


ココログは、今日の午後3時から明日午後3時まで、メンテナンスに入ります。その間、コメント・トラックバックは頂けませんのでご了承下さい。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。


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2007.01.15

あなたに

メールをありがとう。


ボール犬ミッキー」を気に入っていただけて嬉しいです。
白いソアラ」を読みました。

片やフィクション片やノンフィクションですが、どちらも犬のまっすぐな気持ちが伝わってきますね。「鏡の法則」や「一杯のかけそば」といった話には辟易するので、こういう本には救われます。
あなたが仰有った

∥お互いに尊重し合っている感じで、

というのが、いい関係なのね。これは「白いソアラ」にも感じることです。


私は、動物と対話するのが好きです。
特にネコが相手だと、きっと何時間でも平気でおしゃべりしてしまいます。相手をしてくれていたニャムが逝って、もう7年半になります。最後の日、じっとこちらを見つめていた目が忘れられません。

逆に、人間相手に喋るのは苦手です。講習会などある程度パターンが決まっているものは比較的(あくまで比較的ね)ましですし、そこから派生する(脱線するとも言います)話も嫌いではありません(ただ、相手を読めてしまうのでしんどいときもありますが)。


それではメールはといえば、これはいつ読んでもいいのだから相手への負担が軽いようで、そうではない場合もあるからむずかしいですね。好意が押しつけになることもあるし。


話し上手・社交上手な人を羨ましい気持ちはありますが、そうなりたいとは思いません(第一なれないし)。そのくせ、スポーツ選手のインタビューでヘタな受け答えをしている選手にツッコミを入れていたりします。


何だかとりとめのないことを書いてしまいました。
一度ゆっくりお話ししたいです。この間は昼休みのほんの短い時間でしたから。そうした機会が作れることを願いつつ……


関連記事:ささやかなメッセージ(06.12.12)


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2007.01.14

連城三紀彦【暗色コメディ】

暗色コメディ
連城三紀彦〔著〕
出版  文藝春秋(文春文庫)
発売日 2001.1
定価 \700 (本体 : \667)
ISBN  4-16-742014-7
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目の前で夫が他の女と消えた。自分は自分か、もう一人の自分が自分を殺しに来るのではと怯える古屋羊子。
書けなくなった画家の碧川 。自殺の手段にしようとしたダンプカーも、燃える山も、消えてしまった 。
妻が自分の初七日から帰ってきた。仏壇には自分が祀られている、鞍田 。
妻がいつの間にか別人になってしまった外科医高橋。
ずぶ濡れの女が診察に訪れた精神科の藤堂病院。
これらが、序章で登場する。

第一部は、彼らとその家族の奇妙な生活が描かれていく。4人とも、藤堂病院の波島の患者となる。事件は起きたようで起きない、第一部の最後で形を取るまでは。

この章を読んでいるとき、何とも言えぬ気持ちになっていった。もしかしたら精神に狂いを生じているのは、読んでいる自分ではないのか?もうすぐ何か言いだすのではないかといった恐怖にとらわれてくる。

そして第二部では、白骨化した死体が発見され、病院からは人が消える。
第二部の終わり近く、車や山、そして人が消えた謎が探偵役によって明かされる。

だが、終章でのどんでん返しが待っている。

いずれも、ちょっとした家庭生活のすれ違いが、自殺願望ながら生への執着が、過去の忌まわしい体験が、これらの事件を起こしている。
しかしそれらは偶発的に起きたのではなかった。犯人によって巧みに組み立てられたものだった。
だがそれにしては、事件そのものは偶然に頼っているようだ。
また高橋の妻由紀子に関しての高橋の姉の娘の観察については矛盾を感じるが。


本書は、連城三紀彦のごく初期の作品のようだ。初版が出たのは30年近く昔である。
いつもの(その後の?)著者らしくないところも多いが、逆転劇の巧みさはこの頃からあったのだろう。

有栖川有栖氏の解説が面白い。まさに「眩暈と地獄」を味わうことになる。

それにしても、コメディとはなぁ!


暗色コメディ
2003年6月10日第1刷


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2007.01.13

書評系ブログのタイトル

りょーちさんが書評レビューBlogのタイトルの付け方について書いておられたので、日頃お邪魔している書評系ブログについて考察?してみた。


●著者名・書名名
りょーちの駄文と書評:りょーちさん
second message:takoさん

●書名・著者名
KOROPPYの本棚:KOROPPYさん
葉桜日記:Tompeiさん
ひなたでゆるり:リサさん
酔眼漂流記:雷蔵さん
コッソリ読書ブログ:ぶんぶんさん
本と情報のアクセシビリティを目指して:DAISY☆さん
読書日和:柊さん
あっかんべえ:はせまなさん

●書名のみ
ぽちぶくろ:ぽちさん
本を読みながら:うたたねねこさん
眩暈:かっけーさん


うーん、やはり書名・著者名のところが多く、著者名・書名は少数派だ。りょーちさんによると著者名・書名で書く人は理系だというが、それは自分に関してはあたっていないと思う。

ではどうして主に「著者名・書名」で書いているかというと、これはりょーちさんと同じくディレクトリ構造を意識しているというか、最初にサイトで書き始めたときに、作家ごとに一枚のページを作っていたからかも知れない。
また、一つの作品を読むと続けて同じ作家のものを読んでみたくなるという読書傾向もある。

「新潮文庫の100冊」というシリーズが出たときに、ある一冊を読んだら(100冊に選ばれてなくても)その月はその作家の他の作品を読んで、7年半程でシリーズを読み終わろうとしたことがある。そうすることで、いつもは読まない作家のものも読めるかと思ったのだろう。

実際、初めて読んで好きになった作家もいる。

100冊の中には同じ著者の作品が複数採用されていることもあったが、何年か経つうちに作家の入れ替わりがあったので、ほぼ当初の目的は達成されたような気がしている。


りょーちさんの上記記事と、リンク先の一番新しいレビューにトラックバックさせていただきます。
また、レビューを書いていらっしゃる方で抜けてしまった方は、恐れ入りますがコメントを頂けませんか。


当日追記
takoさんのsecond messageを「著者名・書名」に追記しました。


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2007.01.12

数詞の読み方 つづき

今回数詞の読み方でお尋ねしたのは、どれが正しいということではなく、年代や地域あるいは使い方によってどう読んでいらっしゃるか又はどう使い分けていらっしゃるかということに、ふと関心を持ったからです。

たくさんのコメントをありがとうございました。
自分でも「みはこ」だよなぁと思いつつ、場合によってはどう読んだ方が通りがいい?だろうなどと考えていました。
以下は、解答ということではないのですが、まさにyoshiさんの

∥でもNHKのアナウンサーは「みはこ」と言いそうな気がします。

に対するお応えになるかも知れません。


「NHK日本語発音アクセント辞典」には、アクセントだけでなく数詞がついたときの読み方も表になっています。
それによると【箱】は、

ヒト、フタ、ミ、ヨ、イツ、ム、ナナ、ヤ、キュー、トで、
4・5・6・10は、ヨン、ゴ、ロク、ジ(ュ)ッを許容とあります。

したがって、普段の生活ではなく自分たちが音訳をする場合は、やはり「みはこ」でないとチェックするでしょうね。ただ会話で若い人のセリフだったらどうするかなどという問題も派生してくるわけです。
そういうことからすると「彼氏(カレシ)」のアクセントはどうだということもあります。「ブログ」は本来頭高でしょうが(辞書には掲載されていない)、自分でも平板で通しています。


お読みいただいた皆さま、ありがとうございました。又感想など頂けると嬉しいです。


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2007.01.11

心の過去帳

ぞふぃさんの心の過去帳というタイトルを、そのまま頂いている。

過去帳というのは、書く方が辛い思いをする。勿論書かれる側はそれをすることが出来ないわけだが。
本来の過去帳は40年前に誕生した我が家にも存在する。


ヘッセの「春の嵐」は高校時代に読んでいるはずだが、まるで覚えていない。

今年になって、まさに「心の過去帳」に一人の名前を書き込んだ。書く方が辛いというのはまさしくこの場合もそうであったが、いっそ書くことで訣別の思いに踏ん切りをつけることが出来るだろう。

この本のように、再会を喜ぶことが出来るのか?


ぞふぃさんの記事に、トラックバックさせていただきました。


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2007.01.10

メッセージ

初めて本を一冊持ったあなたへ


昨日の三日坊主返上の続きだが、三日坊主とは関係なくなってしまった m(_ _)m


今一冊の本を眺めて、膨大だな、どう取りかかろうかと悩んでいるあなたに。

いつ出来上がるのだろうと眺めているだけではちっとも進まない。

録音時間は、キッチリとスケジュールに組み込まなければ。
訪問をするときには、往復の時間や訪問先での時間をちゃんと確保しているはず。
それと同じように、マイクの前に座る時間も、一週間の内何日の何時から何時頃までと自分の時間の中で確保する。それも、おおよそどこまで進むのかというところまで、手帳に書き込む。あまりキチキチのスケジュールではなく、多少のゆとりを持って。

そうして初めて、形が出来ていく。

さぁ、気持ちも新たに出発だ。


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数詞の読み方

某所で話題になった数詞の読み方が、違うところへ飛んだ。

「三箱」は、どう読みますか?というもの。

年代や地域によって読み方が違うという説というか、考え方もあるようだ。
また、数えるものによっても違うのではという人もいた。
更には、三と書いてあるか3と書いてあるかで違うという人も現れる始末(それもありかな?)


皆さまは、どうお読みになりますか?よかったら、コメントを頂けませんでしょうか。


12日追記
関連記事:数詞の読み方 つづき


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2007.01.09

三日坊主返上

今日からつれあいが出勤。ようやく静かな日常となる。亭主達者で留守がいい。いや、臥せっている間買い物に行ってくれたり勿論感謝はしていますとも。それとこれとは別!

いつぞや書いた主人在宅ストレス症候群を思い出す。

しかしそろそろ稼働しなくては。折しも日経パソコンが届きだした。これはウエブ上のサーバー経由で届くもの。別に念のためCDも送ってもらう。今週末はまたこれにかかりきりになりそうだ。


さて、新年に何か始めようと決意も新たになさった方もいらっしゃるだろう。そういう方に、朝日新聞beSundayの記事から三日坊主を返上し、決めたことを続けるにはどうすればいいかというアドバイスを。

一番関心の高いダイエットについて尼崎市の保健師さん。

具体的な課題として考えることが大切。考える過程が意欲を支える。
という。 その為には、漠然と痩せようとか腹八分目にといった曖昧な目標や、ラーメンを月一回しか食べないのに「ラーメンのおつゆを残す」というものではなく、自分の日常生活に即して考えることが必要だと説く。

また語学にしても、平均以上とるとか学年で何番以内といった、他人に左右されやすい設定ではなく、自分が積み上げることの出来る目標を具体化・細分化することだという。

例えば、手帳に月単位で目標を書き込み、次に日単位、最後には時間・分単位にまで落とし込むのがコツだとか。

まずは具体的な課題を見つけ、出来ることを具体的に目標として設定し、これもまた出来ることを具体的に日常に反映させる。また、記録をつけることも有効な手段だそうな。
そして時には息抜きをしたり、定期的に自己評価することも必要だという。


それでは実際の例を、次のエントリーで挙げていきます。


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2007.01.08

【芋たこなんきん 下巻】

芋たこなんきん下巻
imotakonankin gekan 田辺聖子[原案]長川千佳子[脚本]丸山智子[ノベライズ]
出版 講談社
発売日 2006.9
定価  \1,365 (本体 : \1,300)
ISBN  4-06-213651-1
bk1で詳しく見る

5人の子持ち男・徳永健次郎と結婚した花岡町子。結婚という新しい世界に飛び込んだことで得た様々な仲間や思い出は町子を人として、作家として大きくさせていく…。

今年に入ってから3月31日までのあらすじ。
前半がしだいにそれぞれが「分厚く」なっていく過程を描いているとすれば、後半はこどもたちが成長し、親の世代が少しずつ淋しくなっていくことだと言えようか。

途中出てきた東西食対決が面白かった。ここではすき焼きの話。さぁ、(多分これから)ご覧になる皆さまは、どんな感想をお持ちになるだろうか。

また、つちのこに夢中になる男の話「すべってころんで」は、新聞連載中に読んでいた。

そろそろ、天童よしみ登場のころかな?

関連記事:【芋たこなんきん 上巻】(07.01007)


芋たこなんきん 下巻
第1刷発行 2006年12月21日


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2007.01.07

雪が降る

夜来の嵐は、朝になって雪を呼んだ。

先日読んだ本が思い浮かぶ。

雪が降るあなたは来ない
あなたは来ないいくら呼んでも白い雪がただ降るばかり(安井かずみ作詞「雪が降る」より)

吹雪の中、北国の暮らしは厳しかろうと思いを馳せるのは、要らぬお世話か。

雪よ、降れ!過去のしがらみを覆い尽くし、消し去るまで。


関連記事:藤原伊織【雪が降る】(06.12.25)


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【芋たこなんきん上巻】

芋たこなんきん上巻
芋たこなんきん上巻 田辺聖子[原案]長川千佳子[脚本]丸山智子[ノベライズ]
出版 講談社
発売日 2006.9
定価  \1,365 (本体 : \1,300)
ISBN  4-06-213635-X
bk1で詳しく見る

花岡写真館の娘・町子は好物の芋料理「なんばさつま」と同じくらい小説好きの文学少女。敗戦後、町子は小説家になるという夢を実現し…。NHKの朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」のノベライズ。

先ののだめカンタービレでも思ったのだが、ノベライズというのは中途半端だ。
本書は朝の連続ドラマ「芋たこなんきん」10月2日から12月22日までのシナリオを基に小説化したものだ。

しかし時たま見ていた個所も割愛されているなど、かなり大ざっぱなものだ。ネットのあらすじを少し詳しくした程度と言えるかもしれぬ。

健次郎の奄美での子ども時代は、

奄美大島には「ケンムン」と呼ばれる「カモカ」のような妖怪がいるということ、
で、片付けられている。
前回疑問だった兄弟のことは、どうやら解決した。健次郎には、風来坊の兄一人しかいないようである。


町子の本に対する愛情なども、ストレートな表現(つまり仕草も地の文になってしまう)なのが興ざめである。


いくつか、健次郎の面白いセリフがあったが

中途半端と中途半端が二つ寄って、トータルしたら、人生、満タンやないか。

関連記事
芋たこなんきん(06.10.09)
芋たこなんきん:千客万来(06.11.02)
芋たこなんきん:大阪弁(06.11.14)
芋たこなんきん:食べること(06.11.25)


芋たこなんきん上巻
第1刷発行2006年9月25日
第2刷発行2006年11月1日


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2007.01.06

好きな一節

トルストイの「アンナカレーニナ」と言えば、冒頭の『幸福な家庭はすべてよく似かよったものであるが、不幸な家庭はみなそれぞれに不幸である。』が有名だが、本書を読んで一番好きだなと思ったのは、アンナとウロンスキーの話ではない。

アンナの兄オブロンスキー公爵ステパンの友人レーヴィンのことだ。ステパンの妻の妹に求婚してすげなく断られ、郷里へ帰ったレーヴィンが広い土地を耕していく場面。
自分が耕した後を振り返ったときの充実感だったか?失恋から立ち直っていく様子が活写されていて、心地よかったのだった。

高校時代に読んだ本で、持ってきているはずだと思って探してみたが見つからなかった。再読しよう。

なぜ突然何かが頭に浮かぶかは、謎だ。しかし、夢見と同じくそれには恐らく何か原因になるものがあるのだろう。

夢見については以前に書いたかも知れない。篠田真由美の「翡翠の城」で、蒼が夢の予兆のようなことを言うのに対して、京介がそれは昼間こういうことがあったからだとビシッと指摘していく。蒼はなんとなく納得していなかったが、自分には腑に落ちた話だった。


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寝正月

暮れから、調子が悪かった。

元日、寒い。カイロを使っても寒さは収まらない。しかし、チビさん達も楽しみにしていること故、寝込むわけにもいかない。我慢してつきあって、彼女たちが帰ってからようやくやすむ。

次の日から、一日の大半を寝て過ごした。いえ、ブログの更新だけはしていましたとも。おかげで?本は読めたが。

来週ある新年会も、一応断りを入れておいた。その時点でまだ一週間あったので時間のゆとりはあるかなという気はしたが、あっさりと(苦笑)受け入れられた。まぁ、ドタキャンするよりは迷惑をかけないだろう。

精神的な痛手があると長引くのはいつものことだが、いつまでもそうも言っておれまい。


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2007.01.05

S・J・ローザン【春を待つ谷間で】

春を待つ谷間で
春を待つ谷間で Rozan S.J.[著]直良 和美[訳]
出版 東京創元社(創元推理文庫 )
発売日 2005.8
定価  \1,050(本体 : \1,000)
ISBN  4-488-15307-0
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シリーズ第六作、ビル・スミス編。
今回はマンハッタンを離れて、ビルが時折過ごす山小屋のある町が舞台だ。

冒頭、そこへ向かうビルの車にかかっているのは、内田光子が弾くモーツァルトのピアノソナタ変ロ長調。第二作の「ピアノ・ソナタ」でもそうだったが、ビルはいかつい外見に似合わず、ピアノをよくする。山小屋にもキチンと調律させたピアノを置いている。

ニューヨークにまで電話がかかってきた依頼を受けるかどうか迷いつつの出発だったが、結局は引き受ける。その途端、今度は行きつけの飲み屋でならず者とのトラブル。そして、その地下室でならず者の一人の死体が発見される。容疑者は、飲み屋の弟。

そこに、ならずものを追いかけながら決め手を欠いている保安官、ビルの山小屋そばの川で釣りを楽しむ州警察の主席捜査官、更には地元ボスである企業の経営者などが絡んでくる。

厳しい自然と、だからこそ春の萌しをいち早く捉えることの出来る感性。アクション仕立てのハードボイルドではあるが、ビルの描写と同じく著者の視線は暖かく人々を活写する。兄弟愛やビルと捜査官の友情の描き方も、その一つだ。
また、依頼人の描写と訪問者には慣れない飼い犬とビルの交流もいい。

ますます楽しみなシリーズである。


春を待つ谷間で
2005年8月31日初版


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武士の一分

昨日書いた「秘剣秋風抄」の最後に収録されていたのが、映画「武士の一分」の原作。

この短編集を読んで思ったのだが、すべて細かい経緯などは省いてある。したがって、そこは読者の想像に任せられるわけだ。

これまでにも山田監督は藤沢作品を取り上げておられるが、それらは短編を幾つか集めたものだった。今回はこの「盲目剣谺返し」一つが題材だったという。

例えば、最後に徳平が加世を連れて戻るところ。だが、どのようにして加世を見つけ出したかは、一切省略されている。読者は想像するだけだが、映画では特兵が徳平が加世が墓参りをするところをつけるといった形で具象化されていたとか。

面白い題材は、読者や制作者の想像を膨らませ、次の優れた作品を生み出す。


藤沢氏自身、子どもの頃小学校の校庭で見た映画が忘れられなかったという。郷里の言葉とこうした体験がルーツとなって、先の作品集が生まれた。


映画をご覧になった方、補足など頂ければ嬉しゅうございます。


関連記事
藤沢周平【秘剣秋風抄】


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2007.01.04

藤沢周平【秘剣秋風抄】

隠し剣秋風抄
藤沢 周平〔著〕
出版  文藝春秋(文春文庫)
発売日 2007.1
定価 \620 (本体 : \590)
ISBN  4-16-719239-X
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「隠し剣」シリーズ第二弾。
それぞれに秘剣を持つ侍を主人公に、九つの短編から成っている。当初一日1・2編くらいずつ読むつもりだったのが、最初のうちこそ守っていたがその後は一気に読んでしまった。

おそらくいつもの海坂藩のことであろう。様々な藩士たちの日常生活も伺える。
その中で、それぞれ剣の達人と呼ばれた九人を主人公に、家族愛・夫婦愛などを織り交ぜながら語られていく。現代のサラリーマンとも似たところもある。また、女の情念の怖さも。


「汚名剣双燕」

「見たぞ、双燕」 光弥も剣士だった。そうつぶやいて眼を閉じた顔に、微笑を残した。康之助は、黙ってその顔を見おろした。光弥の微笑が、汚名を洗い流してくれたのを感じていた。


「女難剣雷切り」
どうにも女運の悪い佐治惣六。やっと上司から話があって迎えた四番目の妻は、その上司の妾だった。
かつて藩に入り込んだ盗賊を成敗した実績を持つ腕は、姦夫姦婦の髷を落とす。
女中のおさと一人、惣六の不運に同情してくれる。


「好色剣流水」

これも果たし合いを受けて立つ羽目になった三谷助十郎。鍛錬をおこたっていたので分が悪い。最後に秘剣流水を使って相打ちとする。だが、自分は命を落とす。


「陽狂剣かげろう」

昔の遺恨によって、幸せな許嫁たちを陥れたものがいる。かげろうのように淡く散った二人の恋。真相を探るために装った狂気はいつか本物となって佐橋半之亟を滅ぼしていく。


「偏屈剣蟇ノ舌」

馬飼庄蔵は、その偏屈さのゆえに、派閥争いにに利用されてしまう。最後に罠にかけられたことを知り、初めて妻に心情を告げる。

「孤立剣残月」
15年前に上意討ちで手柄を立てた子鹿七兵衛。
女クセが悪いという噂を立てられ妻からも疎んじられている。それが、15年前に切られたものの弟が敵として果たし合いを挑んでくると聞き、焦る。妻はあきれて実家へ帰ってしまうが、果たし合いのその日、危急を救ったのは、その妻だった。

なかなか微笑ましいが、妻の心情については今一つわからず、想像するしかない。


最後の「盲目剣谺返し」が、山田洋次監督の映画「武士の一分」の原作である。

関連記事
武士の一分(07.01.05)


隠し剣秋風抄
2004年6月10日新装版第1刷
2006年6月10日第8刷


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奇妙な現象

これ(デスクトップ)を働かせすぎなので、労って?ノートを起動してブログチェック。

そしてノートで文字を書こうとして愕然とした。
eやaが、違う文字(アルファベット)になるのだ。どういうこと?Shurikenを起動してメール作成画面で書いても同じこと。

一瞬パニックになる。とりあえず仮名変換にして入力するも、これでは遅い。それに、数字はどう打てばいいの?
こりゃ、仮名打ちを練習するしかないかなと、かなり悲壮になる。

ダメ元でと再起動すると、直っていた。何だったんだろう?


しかし、これを機会に仮名打ちの練習もしてみることにしようか。


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2007.01.03

高里椎奈【のだめカンタービレ】

のだめカンタービレ
二ノ宮知子〔原作〕後藤 凜〔脚本〕高里 椎奈〔著〕
出版  講談社
発売日 2005.10
定価 \1,000 (本体 : \952)
ISBN  4-06-213768-2
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大ヒット「のだめカンタービレ」が、フジ「月9」でドラマ化。ドラマの脚本を、「薬屋探偵妖綺談」シリーズなどで人気の高里椎奈がノベライズ。

コミックを小説にしたというより、ドラマをなぞったのかもしれない。
その展開は、きわめて漫画的だ。ドラマを見ていらっしゃった方には、映像が目に浮かぶのだろう。

iTunesでCD2枚を一つにまとめ、聞きながら読んだ。CDの解説とも照らし合わせてみる。
のだめバージョンというのが面白かった。


一昨日チビさん達来襲で、ひとしきりこれが話題になる。キッチリ観ていたそうな。
音楽にも関心があるとかで、じゃコンサートへ連れて行こうかという話にまで発展した。
CDを持って帰りたそうだったが、それはまたいつか……


関連記事:のだめカンタービレ(05.12.30)


のだめカンタービレ
2006年12月25日第1刷発行


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2007.01.02

【ショップで見つけたとっておきの文房具】

ショップで見つけたとっておきの文房具26ショップのスペシャルアイテム260点
ヒトリシャ〔編〕
出版  ロコモーションパブリッシング
発売日 2007.1
定価 \1,575 (本体 : \1,500)
ISBN  4-86212-051-2
bk1で詳しく見る
かわいい! ぜったい欲しい! 機能的なデザインにノックアウト。これ持ってたらモテるかも…? 老舗からセレクトショップまで、26ショップのスタッフが選んだ、ひとり占めしたくなる260点の文房具を紹介。

26のお店が、10点ずつ推奨品を並べている。
四つのジャンルに分けてあって、最初が「文房具の老舗で宝物を探す」。勿論筆頭は銀座の伊東屋だ。三宮のナガサワ文具センターもある。鳩居堂は、なぜか京都の本店ではなく東京鳩居堂だ。

次が、「やっぱり楽しいセレクトショップ」で、ここで信頼文具舗も取材を受けていらっしゃる。FLANAGANもある。
そして「ユニークショップの厳選アイテムを拝見」では、無印良品も選ばれている。

最後が、「デザインアイテムや雑貨に囲まれて」と題してちょっと変わった文房具の紹介。

付録として「文房具を10倍楽しむための5か条」なるものまで掲載されている。それによると
1. 指さし確認、忘れずに。レジまわり&棚の上下はよーく見てみよう。
2. 一期一会の文房具。使い道がなくても、時には買ってしまおう。
などと書かれると、買うことに拍車がかかってしまう。
3. これは何でできている?素材に注目しよう。
4. 恥ずかしがらず、お店の人と話をしてみよう。
してみたい!
5. 情報は天下の回りもの。気に入ったお店は、人に紹介しよう。
はい、ここ(ブログ)に書きます。

今年、この中の幾つのお店と出会うことが出来るだろうか。まずは心斎橋へ、ゴー!


ショップで見つけたとっておきの文房具
2007年1月4日第1刷発行


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2007.01.01

冨士山

NHKのハイビジョン放送「奇跡の山・富士山」を途中から見た。

多くの登山者でにぎわう、夏の冨士。
ご来光とダイヤモンド冨士。

雲を呼ぶ冨士。
傘雲。はぐれ雲。年に一度見られるかどうかという彩雲。

台風の風をまともに受けて立つ冨士。

雪に閉じこめられた冨士。

夜の冨士。


ここのところ、新幹線の車窓からはお目にかかれていない。クッキリと美しい冨士を眺めたのは、もう何年前になるだろう。


これのDVDがあるらしい。


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