伊坂幸太郎【終末のフール】
終末のフール | |
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伊坂幸太郎〔著〕 出版 集英社 発売日 2006.3 定価 \1,470 (本体 : \1,400) ISBN 4-08-774803-0 bk1で詳しく見る |
「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。秩序崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は…。表題作のほか、「太陽のシール」「籠城のビール」など全8編を収めた連作短編集。
文庫化を待って少しずつ読んできた伊坂作品。本書は今年の本屋大賞の候補になったというので、急いで購入したもの。
作品紹介にあるように、同じテーマでの短編連作。一日一作ずつ読んでいった。丁度今日、最後の一作を読み終えた。
どの作品にも溢れる著者の暖かな視点を感じつつ読み進めていける。また、著者ご自身の言葉として『どの話にも思い入れがあり、大事な本となりました』ともある。
いつものように、各作品同士の登場人物の交流も楽しめる。この団地の住民地図を作ってみるのも楽しいだろうと思いながら、果たせないでいる。
帯には一作ずつのキャッチコピーが書かれている。八つの作品の中で、優柔不断な富士男が子どもを産むことを選択する「太陽のシール」と、それまでもたびたび出てくるレンタルビデオ店の店長を描いた最後の「深海のボール」が好きだ。
終末のフール
2006年3月30日第1刷発行
2006年12月6日第5刷発行
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