池上サトリーノ【白いソニア】
白いソニア | |
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池上サトリーノ〔作〕さわたり しげお〔絵〕 出版 自由国民社 発売日 2006.7 定価 \1,575 (本体 : \1,500) ISBN 4-426-87601-X bk1で詳しく見る |
真っ黒なラブラドール・リトリーバーのソニアは、お父さんが大好きです。お父さんもソニアが大好きです。お互いの愛情は永遠に続くように思われていましたが…。黒かったソニアはどうして白くなってしまったの?
まだごく小さいときにやって来てソニアと名づけられた黒ラブ。
飼い主の愛情を一身に受け、特に「おとうさん」とは散歩をしながらお互いを語りあっていたかのようだった。
ソニアはおとうさんをみつめ おとうさんはソニアをみつめふたりのそらよりもひろいおたがいのあいじょうは
えいえんにつづくようにおもわれました
そのおとうさんの発病・入院で、ソニアとは別れ別れに暮らす日が多くなる。一時的な退院の時にも、甘えん坊のソニアはそっとおとうさんを見守るようになった。
そして、おとうさんが帰って来なくなった日から、ソニアは元気が無くなり、やがてまっ黒な自慢の毛並みがだんだんと白くなっていった。
真っ白になったソニアは、窓に寄りかかってじっと外を見ている日が多くなった。
長い時間が過ぎ、今ソニアは少しずつ黒い毛の部分が戻ってきているという。
人も、深い悲しみにあった時、一夜にして白髪になることがあるという。愛する人を喪ったソニアにも、それと同じ現象が起こったのだろうか。
「白ラブソニア募金」というのがあるそうです。
本の売り上げの一部(一冊につき50円)が、財団法人北海道盲導犬協会に寄付されます。
白いソニア
2006年7月29日初版第1刷発行
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