このゆびとーまれ
制度の枠超え みんな預かる
NPO法人「このゆびとーまれ」理事長
惣万佳代子さん(55歳)
朝日新聞土曜版(be)のBusiness欄トップ「フロントランナー」の写真にまずビックリ。
笑顔のおばちゃんを真ん中に、ひざの上で見上げている幼児。その横には、にこやかな老婦人がいる。
誰かを相手にじゃんけんをしている幼児とカメラを見ている幼児。
後ろのソファには、ポケッとした表情で腰掛けている二人の老人。
奥に見えるのは、事務を執る職員か?
高齢者・障害者・児童といった枠を外して預かるデイケアハウスだ。
「自分の居場所と人間関係ができれば、職員はちょっとかかわるだけでいいんです」。というとおり、介護の必要なお年寄りから元気な赤ちゃんまで「このゆびにとまった」人は断らないという。
看護士を辞めた退職金で建てた施設だ。
「高齢者か障害者のどちらかに絞れば補助金が出る」という市の説得を一蹴して、「だれでも必要なときに必要なだけ利用できる」施設づくりを目指したのだが、現実は甘くない。
テレビで取り上げられ、全国から寄付金が集まらなかったら、存続できていただろうか。
事業を後押ししたのは、98年に制定された「特定非営利活動法人法」だろう。
熱意があっても、経済的な裏付けがなければ長続きしない。
県の厚生部長がアドバイスしてくれた『いつまでも個人商店みたいなことしてないで、法人格を取れ』という言葉が力強い。
驚くべきことに、富山県ではこうした施設が48もあるという。
実際問題としては、預ける側には色々と問題もあるかもしれないが……
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