啄木と小樽
一度は通過する?歌人石川啄木。一番好きだったのは、多分中学時代だろう。母が短歌を詠んでいたせいか、たまたま「一握の砂」が家にあったことも手伝い、少し大人になったような気分で繙いたものである。
その後はもう少し醒めた目で見るようになるが、それでもゆかりの地を訪れたときは、なつかしい人に会うような気持ちになる。
北上川河畔「啄木であい道」に立っていた歌碑に歌われていたのは、函館で教鞭を執っていた頃の同僚教師を慕ったものだった。
今回のasahi.com.be「愛の旅人」に登場する橘智恵子だ。
かの時に言ひそびれたる 大切の言葉は今も 胸にのこれど
4年前の6月末に、啄木が短期間過ごした小樽を訪ねたことがある。
市内高台にある水天宮には、啄木の歌碑があった。
かなしきは小樽の町よ 歌ふことなき人々の声の荒さよゆっくりと続く坂をのぼって行くと、水天宮につく。ここから、小樽港を見渡すことが出来る。片方はかなり切り立った崖になっている。 まもなく雨が降ってきて、急な階段を下りて小樽駅へと急いだのだった。
小樽出身の小説家蜂谷涼の「ちぎりや」にも、坂を上る場面が登場していたと思う。
夏が終わる頃、北海道へ行こう。
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