「ガリレオ」
今秋の月9の原作。
福山雅治が変人を演じるというので、少し気になっていた。
第1回目のゲストが唐沢寿明だというので、食指が動いた。
その放映が、昨日あったらしい。
そのことにtakoさんが触れていらっしゃったので、今日出たついでに早速買ってきた。
5編からなる短編集で、最初の「燃える」が昨日の放映分らしい。
だけどあとの7回はオリジナルになるのだろうか?
で、takoさんが気になると仰有っていたところ。唐沢が朗読する場面で本を押さえつけてクセをつけるという。
これは見ていないので断言できないが、その通りだと思う。
読むときは、もはや読書ではなく資料である。ページをめくる音を避けるために、次のページの何行か分を前のページの後ろに書き込む。欄外にアクセントは書く。仮名を振る。
等々、資料は汚してしまう。
ページが浮き上がってこないように、押さえつけてクセをつけるということも する可能性はある。自分の場合は、書見台を使うが。
これまた 見ていないのでどういうシチュエーションだか判らないが、上に書いたような情況だとあり得ると思う。だがそれが自分の本でないとしたら、話はまた別であるが……
ここから 辛口。唐沢は勿論プロだが、普通半年くらいで使いものにはならない。
本書のこの一遍について言えば、前島の描き方がいいなぁと思いながら読んでいて、[5]節目で「アレッ?」と思う。
彼は本から顔を上げ、ため息をついた。こうした伏線は幾つも張られていて、よく読めば推測がつく。主語を書かないことで混乱させるつもりだろうと思えば、予測出来ることもある。
うまく読めなかった。
初出が96年ではあるが、床に積まれたテープというのにも「おや」と思ったものだ。これは単なる音楽マニアだろうか と。
ヘリの音・駄犬のムダ吠え・廃品回収の声、じっと待ってやり過ごす時のイライラ。特に犬はいつなきやむかわからないから……(以下自粛)
湯川は、変人なんかではない。極めて常識をわきまえた学者だ。
以上、ドラマではなく原作(それも第一編目)の感想。
takoさんのドラマ:「ガリレオ」に、トラックバックさせていただきます。
当日追記
mixiの東野圭吾さんコミュでは、ドラマに対して 賛否両論。
「なんだあれは?」という感想から、それぞれに楽しいという人、原作は原作 ドラマはドラマと割り切って見たという人など。
原作はこれ一つではなく、「予知夢」からも取っているということかな?それで合計10作になるらしい。
湯川役は阿部寛がいいとか、佐野史郎ではという意見もあった(佐野史郎は原作の解説を書いている)。
でも、見ていないけれど福山雅治はいい感じなんじゃないかな。
しかし、湯川に恋愛は似合わないと思う。
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コメント
私もtakoさんの記事読んで、早速買って来た口です^^;;
早く読まなくちゃ。こうしてますますどんどん課題図書は増えていくのであった。
投稿: 桜桃 | 2007.10.16 22:11
桜桃さん、お早うございます。
∥早く読まなくちゃ
あっさりと早く読めそうですよ。
投稿: 涼 | 2007.10.17 08:37
こんばんは。
ドラマ『ガリレオ』見ましたよ!
最近のドラマの中ではおもしろいほうだと思います。
1話完結なのもイイですし。
原作は佐野史郎さんをイメージして書かれているそーですが、福山さんも合ってましたよ♪
> 唐沢は勿論プロだが、普通半年くらいで使いものにはならない。
う・・・さすが、やってる方は厳しいですね。
使いものになってから半年 という解釈ではダメでしょうか?
投稿: アリス | 2007.10.17 18:30
アリスさん こんばんは
∥使いものになってから半年 という解釈ではダメでしょうか?
原作では、「金森は半年間ほどスクールに通っている。」という記述があるのですよ。
でも、彼の場合は(蔵書ではなく)妹のためだからいいのではないでしょうか。
投稿: 涼 | 2007.10.17 21:53