岡田斗司夫【いつまでもデブと思うなよ】
いつまでもデブと思うなよ | |
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ダイエットは知的行為であり、最高の自己投資である。重力から解放された後には経済的、社会的成功が待っているのだ。1年で50キロの減量に成功した著者が教える、その究極の技術と思考法。
朝日新聞書評欄「売れてる本」
いつまでもデブと思うなよ [著]岡田斗司夫
ダイエットに興味があったわけではない(まったくないわけではないが)。
カバーには、ブカブカになったズボンを着て微笑んでいる著者の写真。かなりインパクトがある。117Kgあったのが一年で50Kgの減量に成功したというのだし、タイトルからしてインパクト充分ではないか。50Kgも減ったら消えちゃうよなぁと思いながら読み始めたのだが、かなり面白かった。
ダイエットの方法としては、ひたすら食べたものを記録していくだけ(レコーディング)という、シンプルな方法。ダイエットのために「がまん」をしないというのが本書の特徴だ。
口にしたもの全てを記録するのだから、外出の際はメモ帳を持っていく。メモするのが面倒と思う時には食べ物に手を伸ばすのを止めるというくだりが面白い。
その記録も、段階を追っていくうちに、食べることに対する思考回路が変わっていくのだろう。以前欲しかったものにそれほど食欲がわかなくなるというのが大きいと思う。
逆にいえば、それまで「太るために努力してきたこと」をやめるようになった。記録することで自分の食生活を見直し、適正な摂取量を知ること、即ち自己管理が出来るようになったということなのだ。
さて 読み進むうちに、これは生活のダイエットに結びつくなぁと思いはじめたのだが、まさにそうであった。
実は、自己コントロールというのは、体重管理だけに有効というわけではない。お金や仕事、人間関係や自分の将来など、広範囲に応用可能なのだ。何か迷ったとき、目標があるのにうまくいかないときには、要素を書き出してみよう。 それがレコーディングなのだ。
いつまでもデブと思うなよ
2007年8月20日発行
2007年9月30日9刷
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