東野圭吾【嘘をもうひとつだけ】
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東野圭吾はミステリーをさらに掘り下げた! 正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ、思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。そして、それを隠すために、さらに新しい秘密を抱えこむ。
表題作はじめ5つの短編を集めたもの。
いずれも、加賀恭一郎もの。先日購入したうちの一冊だが、もっとも新しいものだった。
加賀は30代半ばか、既にベテランの刑事になっている。
5編とも、加賀がはじめて接する人物が犯人。
動揺を隠して必死に隠そうとしてついたウソを、加賀は見事に暴いていく。小さな質問一つにも、綿密な細工が施されている。
「卒業」で感じた加賀とは、かなり印象が異なる。そりゃ卒業して15年も経てば、しかも刑事という仕事をしていれば、変わるのはあたりまえか。
三編目「第二の希望」での子どもは、怖い。二人三脚でオリンピックを目指してきた母子だったが、子どもは冷静に母親の所行を見ていたのだろう。相手への憎しみも込めて。
四編目の「狂った計算」は、哀しい。
横暴な夫から逃れようと愛人と巡らせた計画は、誤算に終わってしまった。
最後の加賀のセリフ
「男には、いろいろなタイプがいるんです。ふだんは横暴で、無神経そうなのに、いざとなると何もいえないというのはよくあることです。相手が自分の愛している人間であれば、なおのことね」男の見栄っ張りが、悲劇を招いたのだろうか?
それにしても、嫌な男だ。
09年2月23日追記
takoさんの東野圭吾/嘘をもうひとつだけに、トラックバックさせていただきました。
嘘をもうひとつだけ
2003年2月15日第1刷発行
2007年12月12日第25刷発行
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東野 圭吾〔著〕

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