奥野宣之【情報は1冊のノートにまとめなさい】
情報は1冊のノートにまとめなさい | |
![]() 出版 ナナ・コーポレート・コミュニケーション 発売日 2008.3 定価 ¥1,365 (本体 : ¥1,300 ISBN 978-4-901491-76-1 |
分類・整理しても、使えなければ意味がない。日記帳、行動記録、本の感想、家計簿といった「書きもの」「貼りもの」をすべて管理できる万能のノートを作る方法を紹介し、実際に情報を使うための「一元化」管理術を伝授する。
さて、本書はかなり面白かった。いつものように、ネタの一つ(つまり物語の一つ)として購入したのだが、樋口健夫氏の 出来る人のノート術とも相通ずるところがある。
また、最近実践していることとかなり近かったのも、親しみを持った理由かもしれぬ。
著者は、業界紙記者。フリーペーパー向けに原稿執筆、写真撮影なども行っているという。
驚いたのは、1981年生まれだということ。上記のように、樋口氏の考え方と似ているところから、もっと年長者かと思っていたのだ。
さて中味だが、A6(またはA5)の ノートを一冊もって、とにかく何でも書き込んでいく。
と、一見ずぼらな管理方法のようだが、実はそうでもない。給与明細から健康診断の結果までこのノートに貼り付ける。その為の文房具については結構凝っている。
また、索引をパソコンで管理するという方法も、アナログ人間には敷居が高いところだろう。
それから一番の問題は、これらのノートを全て保存しておくことかもしれない。こうした小さなノートに、氏のようにかなり大きな字で余白も空けて書いていると、すぐになくなってしまうだろう。
チラッと出ていた写真でも、すでに大量の保存ノートがあるようだ(この辺から、もっと年長者かと思ったのかもしれぬ)。
だが 著者は、決してこれが最良の方法だと言っているわけではない。
カリスマの説くノート・手帳論は、その人にはよくてもなかなかマネが出来ない。それならば自分でカスタマイズして使いやすい方法を編み出せということだ。
取り入れるかどうかは別にして、読んで楽しい本である。表紙からして、愉快ではないか!小さくてお見えになりにくいだろうが、著者の名前は、無造作に貼ったインデックス部分に書かれているのだ。
情報は1冊のノートにまとめなさい 2008年3月20日初版第1刷発行
| 固定リンク
« 夏日 | トップページ | やはり メール不達 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 森博嗣【作家の収支】(2025.02.17)
- 佐々木譲【遥かな夏に】(2025.02.13)
- コマkoma【軍人婿さんと大根嫁さん 2巻】(2025.02.12)
- 江上先輩と火村准教授(2025.02.11)
- 金原ひとみ【ナチュラルボーンチキン】(2025.02.10)
コメント