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2008.05.27

小杉健治【絆】

小杉 健治〔著〕
出版 集英社(集英社文庫)
発売日 1990.6
定価 ¥560 (本体 : ¥533)
ISBN 4-08-749596-5

法廷ミステリー。
昨日、新幹線内で読了。家族の絆について、考えさせられた。

゛夫殺し"の起訴事実を、すべて認めた被告弓岡奈緒子。執拗に無実を主張する原島弁護士。 だが、裁判の進行につれて明らかになる秘められた意外な真実とは。

突然襲いかかってきた災難と対するに、この家族に他の道はなかったのか?


物語の進行は、新聞記者の「私」が語っていく形を取っている。裁判を傍聴し、被告や次々と現れる証人の話を聞く。
実は「私」は、子どもの頃 告人奈緒子の近所に住んでいたのだった。
奈緒子の上の弟寛ちゃんは、少しチエ遅れ。だが、優しくて近所の大人からも子どもからも愛されていた。その寛ちゃんを、家族は心底愛していた。

寛ちゃんは、ある日突然いなくなったのだった。裁判の進行の合間に「私」の少年時代の思い出を絡ませながら、それがまた真実への緒になっている。このあたりの話の展開は、うまい。

二重三重に張り巡らされた真実への壁を、原島弁護士は次々と破っていく。


並行して語られるのは、「私」の妻が流産のあとやっと身ごもった子どもが、先天的な障害があるかもしれないということ。「私」自身の、子どもへの対し方も問われているのだった。


この原島弁護士のものは、他にもあるようだ。




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