家定の悲哀
堺雅人さん演ずる(演じた?)、「篤姫」の家定役が好評だったようだ。テレビの横を通りかかったときが家定登場場面だった時は、思わず見入ったりしていた。
表向き暗愚な将軍だが、実は……という設定のようだ。
それで思い出したことがある。
松本清張の歴史物短篇で、この家定と側近を取り上げていた。タイトルも内容の詳細も忘れてしまったが、家定は話していることもよく伝わらないという人物に描かれていたような気がする。
その側近が何もかも将軍の代理として、意思を伝えていた。
ところが家定の臨終近く、ふと彼は何もかもわかっていたのではなかったかと、愕然とするという話だった。
その、愕然としたところで、話は終わっていたと思うのだが……。
うーん、はっきりさせたいなぁ。
ご存じの方は、いらっしゃらないだろうな。
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コメント
堺雅人さん、よかったですね。その短編ですが、ひょっとして家定ではなく、9代将軍家重の話ではないでしょうか。家重は言葉が不明瞭で、側近しか何を言っているのかわからなかったということです。昔の大河ドラマで、家重がそんななので、吉宗が誰を跡目にするか悩むといった話がありました。Amazonで「松本清張 家重」で検索したら、短編集がヒットしました。
投稿: meka | 2008.07.25 11:48
mekaさん、ありがとうございます。
そうです、そうです。
思いこみって、怖いですね。堺家定さんに引っ張られて、つい思いこんでしまいました。
田安宗武との関係を忘れていました。
短編集、ググってみました。ありましたよー。
「殺意」ですね。本棚をあさって、出てきました。帰宅したら、読んでみます。
本当に ありがとうございました m(_ _)m
投稿: 涼 | 2008.07.25 12:41