岡田淳【フングリ コングリ】
みなさんこんばんは、ニャムです。
今日は、みなさんに ボクがとびきり面白い本をごしょうかいします。母さんは、この本を読みながらケラケラ笑っていました。
フングリ コングリ | |
|
ぼくは小学校で図工の先生をしている。ある日、放課後に資料づくりをしていると、シジミチョウに話しかけられて…。放課後の図工室を訪れる、ふしぎなお客たちとは? 表題作ほか全6話を収録。
この本を書いたのは、もと図工の先生です。ご自分のたいけんかなぁ。ふしぎな力を持った先生で、動物の話す言葉がわかるのですよ。
全部で六つのお話しがありますが、ネコも聞き手の一人として、とうじょうします。でも、ざんねんながら、登場人物?には出てこないの。
本の題名にある「フングリ コングリ」というのはね。
右手の親指と左手の人さし指をくっつけて、それよりもすこし上のところで、右手の人さし指と左手の親指をくっつける。それと同時に、さきにくっつけていた右手の親指と左手の人さし指をはなし、つながっている人さし指と左手の親指よりもすこし上の位置で、もういちどくっつける。すると、だんだん手が高いところへあがっていくから、がまんしてがまんして、手がのぼっていくのを出来るだけおくらせるんだって。
そのうちに、からだがスッーと上へあがりはじめるの。でも続けて「フングリ コングリ」をしていると、からだはてんじょうをつきぬけて、にかいのてんじょうも屋根もつきぬけて、どんどん上っていくの。
えっ?つかれたり、おりたくなったらどうしたらいいかって?
それはね、この本を読んで下さいね。
母さんが一番好きだったのは、「かっくんのカックン」だって。
「カックン」という遊びは、皆さんもしたことがあるでしょ。ほら、ボヤッと立っている人の後ろへ回って、ひざの後側をチョコッとつつくの。すると、つつかれた方はガクッとひざをおる、あの遊びのことです。
かっくんはね、とてもふしぎな少年で、かっくんがカックンをすると、相手の人は「かっくんのカックン」と言って笑い出してしまうの。
そして、怒っていた人は「まぁ、いいか」なんて言いだすし、みんながやさしくなるの。
かっくんは色んな人に「かっくんのカックン」をして、まわりがなごやかになるというお話しです。
これを読むと、かっくんがいなくても、「かっくんのカックン」と言ってみるだけで、おだやかな気持ちになれるって、母さんが言ってました。
他にも、クラスのみんながじゅもんをとなえてとうめい人間になるお話しだとか、席取りをする遊びの「フルーツバスケット」のお話しだとかがのっています。
小学生の子どもがいるお父さんやお母さんは、ぜひ子どもさんといっしょに読んでみてくださいね。
あ、大人が読んでも面白いよと、母さんが言ってます。
フングリ コングリ
2008年10月初版第1刷
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【くらべて、けみして 校閲部の九重さん】(2025.03.13)
- 【Casa BRUTUS特別編集 器の教科書】(2025.03.11)
- pha【移動時間が好きだ】(2025.03.10)
- 林望【節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由】(2025.03.08)
コメント