5代目米團治襲名披露公演
で、26日(動楽亭紹介)の中味ですが
『出ばやし行きます』という声も聞こえる、こぢんまりとした動楽亭。いよいよ開幕です。100名定員で、満席でした。案内も、米朝事務所の方かな?大阪弁で、なんとなくおかしいのです(仰有ることは普通なのですが、何となくおかしみが出てくるという意味です)。
二人会や他の米朝事務所のお知らせはあるのですが、この日の出演者や演目等のお知らせはありません。なので、(ご紹介する演目が)間違っているかもしれませんが、お許しを。多分、ここへはじめて落語を聞きに来たという方は少ないかもしれません。
トップは團朝さんの「寄合酒」、次が千朝さんの「うどんや」です。「うどんや」は、亡き枝雀さんのを聞いたことがありますが、意識的にか無意識にか、似せているのではと感じました。
そして、席亭ざこばさんが登場。
このまくらが、実におもしろかったです。動楽亭を作られた経緯を延べながら、ご近所のことに触れていきます。関西人にとってはおなじみの、南海沿線と阪急沿線の話。途中で、「ウソもあります」といったことも仰有っていましたが。
そして、やおら取りだした金具。「これは何か知ってはりますか」との問いかけに、つれあいが「かすがい」とつぶやいた声が聞こえたようです(何しろ高座とは3メートルと離れていないのですから)。
「あ、そうか」と思っていると、「若い人はご存じないやろか」と、鎹についての説明が続きます。意味を知らないと、さげが判りませんものね。「子はかすがい」(子別れ)ですね。
しんみりと、泣かせてくれました。トラ坊のちょっとなまいきなところと、愛らしさ。
本当に、「子は鎹」です。でも最近は……などと野暮な話は、止しましょう。
中入り後は、口上。その様子はこちら(↓)で見ていただくとして、アットホームな暖かな襲名披露口上でした。
ざこば「動楽亭」こけら落とし桂米朝が口上(スポニチ)
すっかり新しい名前が馴染んだ米團治さんは、「七段目」。仮名手本を知らないつれあいは、ちょっと解りにくかったようです。
父の郷里では(母と同じ郡上ですが)、村芝居で演じたこともあるようで、涼の演劇好きもその血を引いているかもしれません(見るより演る方が好きだったりして)。
オペラグラスを持っていったのですが、まったく必要なし。
あの端正なお顔を、しっかりと拝ませていただきました。
動楽亭で 昼席という ニュースが(09年5月8日)
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動楽亭とは(08.12.12)
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コメント
>見るより演る方が好きだったりして
ええ??そうだったんですね^^;;
七段目、私も好きです~^^
私の音源は吉朝さんですが、これが素晴らしい。
米團治さんのも聞いてみたいです。
ちなみに、私が襲名披露で聞いたのもやはり歌舞伎ものだったんだけど、知識がなくてお題がわかりませんでした(゚ー゚;。がお声と顔がいいので、すごくよかったです。
>100名定員で
落語を聞くには丁度いい席数ですねえ。
投稿: 桜桃 | 2008.12.29 22:35
桜桃さん、こんばんは。
∥ええ??そうだったんですね^^;;
はい、演出はもっと好きだったりして (^_^;)
∥落語を聞くには丁度いい席数ですねえ。
勿論、マイクなしですからねぇ。
でも、大晦日にすずめさんのカウントダウンのイベントの後は、殆ど予定が入っていないのですよ。
せっかくの小屋ですから、ずっと続けて頂きたいです。
それから、ごめんなさい。
変なコメントが来たので、様子をみながらですが、しばらくコメント承認制を採らせていただいてます。
投稿: 涼 | 2008.12.29 23:03