変しい変しい……
朝日新聞朝刊天声人語は、今年の漢字「変」を取り上げていた。
「亦」と書き出すとノーヒントで判る字で、「恋」と間違うこともなかろうと続く。
ふいに、石坂洋次郎の「青い山脈」を思い出した。
そう、「戀しい戀しい」と書くべきところを、「變しい變しい」と書いた、ラブレターのことである。
最初の映画は知らないが、池辺良の高校生姿なんか想像もつかなかった。伝説の原節子が島崎先生役だった。
本を読んだのは、高校生になってからだったか?全集ものの一冊だったことは、覚えている。
石坂洋次郎の小説では、「陽のあたる坂道」が好きだ。
本の中で引用されていた、三好達治の「乳母車」も好き。これは、発表会で朗読させていただいた。
時はたそがれ 母よ 私の乳母車を押せ 泣きぬれる夕陽にむかつて りんりんと私の乳母車を押せこの本は、石原裕次郎をイメージして書かれたと言われているが、裕次郎のさわやかな笑顔が懐かしい。この映画でも、北原三枝と共演している。
この頃は日活映画をよく見ていた。同じ作者でやはり裕次郎主演の「あいつと私」も、本を読んでから映画をみている。このときの相手役は、芦川いずみだった。
と、連想は果てしなく続く。師走の土曜日、こんなことしている涼は、やっぱり「変」?
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