【お遍路に咲く花通る風】
| お遍路に咲く花 通る風元気おばさん お四国を歩く | |
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ワケあり本が、続く(苦笑)。
著者を、教師を辞めてまで、四国遍路へ駆り立てた物は何か?
といった、大層な話ではなく、淡々と四国を巡る楽しさを語っていく。
その途中で出会った方たちのこと。「お接待」という地元の方たちの暖かしもてなし。偶然一所になった同じ歩き遍路たち。
バスで手軽に、八十八個所を巡ることも出来る。ここからだと、日帰りで少しずつ参ることも可能だ。
だがこれを読むと、やはり遍路は歩かなければという気持ちになる。
第一章 出会う
第二章 温もる(ぬくもる)
第三章 想う
第四章 お遍路のすすめ
といった、構成。
その地元の人たちとの出逢いでも面白かったのが、「あんたと友達になれそうやな」という一遍。
ちょうど幼稚園帰りの子どもたちと出会った、著者。男の子三人、女の子五人のグループだ。
「あんた、どこから来たん」
「神奈川」
「どこや、それ」
「東京の近く」
と問いかけて来た女の子たちとの話が弾む。というか、質問攻めにあう。彼女たちは、勿論遍路を知っている。あげく、彼女たちが立ち寄る犬のいる家で少し遊び?、阿波踊りも見せてくれる。
著書は彼女たちに認められ、友だちにしてもらう。
彼女らの両親は殆どが働きに出ており、家には祖父母が待っている。
他にも、四国の暖かいもてなしの話が続く。
本書が書かれたのは10年ほど前だが、こうした風情はまだ残っているだろうか。
[歩き遍路]か、いいなぁ!
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