山田風太郎【忍者月影抄】
忍者月影抄 | |
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江戸日本橋の袂で晒し者にされた三人の女の肌に朱書きされた「公方様御側妾棚ざらえ」の文字。将軍吉宗に赤恥をかかせんとする尾張宗春は、甲賀忍者と尾張柳生に密命を下す。対する江戸柳生と伊賀忍群。幻怪眼を奪う忍法戦!著者の作品は、はじめてだ。そして、少々苦手である。
八代将軍吉宗と、尾張藩藩主徳川宗春との確執が発端になって、江戸と尾張の柳生家の対立、そしてお庭番と忍者の対決がメインの話。
だが、本書に取り上げられている背景は、面白い。
話が本から逸れるが、大河ドラマでは、「八代将軍吉宗」で中井貴一が演じていた。はまり役だった。このときは、天一坊に京本政樹だったと思う。吉宗役が西田敏行で、いかにもの感じ。
「暴れん坊将軍」では、自己保身の強い人物として描かれていたとか。吉宗主役の娯楽番組だからかなぁ。
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コメント
こんにちは。
清水義範:著『尾張春風伝』は宗春が主役でした。
随分以前に読んだので内容は覚えていないのですが、上下巻のガッツリした、でも読みやすい作品で、
宗春が非常に魅力的に描かれていた記憶があります。
投稿: tako | 2009.01.25 21:45
takoさん、こんばんは。
宗春、魅力的な人物ですね。
「尾張春風伝」、さっそく注文しました。清水義範は、「イマジン」も面白かったです。
投稿: 涼 | 2009.01.25 23:14