【御手洗潔対シャーロック・ホームズ】
御手洗潔対シャーロック・ホームズ | |
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窓からのぞく巨人の顔、残された足跡、屋根の上の死体…。御手洗とホームズの推理が火花を散らす! 島田荘司著「石岡和巳対ジョン・H.ワトスン」も収録。00年刊「御手洗潔攻略本」等掲載に書き下ろしを加えて刊行。
初めての、作家。文庫本も出ているようだが、これは親本。
短篇4編と、それらを合わせたほどの分量を持つ長編1編からなる。
紹介文にあるのは、その長編部分で【巨人幻想】という。御手洗潔とシャーロック・ホームズがまさに相まみえる。「石岡和巳対ジョン・H.ワトスン」は、解説を兼ねた創作である。
といっている御手洗潔だが、島田荘司が生み出した探偵といった知識しかない。何でも、占星術師であったり、それが昂じて?星占いが趣味の私立探偵という設定であったりするようだ。
その後、探偵が趣味の脳科学者ということになっているらしい。本書は何故か、その設定をそのまま使用している。しかも、どんどん頭が良くなっていくらしい。
本書では、ノーベル賞の対象になるほどの、すごい脳科学者であるという設定。という前提があって、でも何故この著者は、他の作家が作った探偵(とワトソン的記録者)をそのまま使ったのだろう?
表題の「御手洗潔 対 シャーロックホームズ」は、最後の「巨人幻想」だけで、あとは御手洗物とホームズ物が二点ずつ。
以下、タイトル。
青の広間の御手洗
ノーベル賞受賞風景
シリウスの滴
緋色の紛糾
「緋色の研究」のもじり(パクリ?)
ボヘミアンの秋分
こちらは「ボヘミアンの醜聞」
『しゅうぶん』と聞けば原作?の方を思い浮かべそう
巨人幻想
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