あまんきみこ【車のいろは空のいろ】
車のいろは空のいろ 1 白いぼうし | |
![]() | あまんきみこ作・北田卓史絵 出版社 ポプラ社 発売日 2000.04 価格 ¥ 1,050(¥ 1,000) ISBN 4591064425 bk1で詳しく見る ![]() |
空いろの車を町で見掛けたら、きっとそれは松井さんのタクシーです。手をあげて、車の座席に座ったら、「お客さん、どちらまで?」 それが不思議な旅の始まりです。
「これはレモンのにおいですか?」
しのぶんさんが、マイルドなポンジュースに対して怒りを表明しておられたのを拝見して思い出した本。何という発想だろう(^^;) 昔の本を入れた本棚にはなく、別の部屋に積んでいた。
Oh happy day!「むぅっ、マイルドだ!!(怒)」
少し心淋しいときは、思い出してこういう本を読むのがいい。
タクシーの運転手をしている松井さんの元に、田舎にいるお母さんが”速達”で送ってくれた夏みかん。においまで届けたいと、もぎたてなのだ。
「あんまりうれしかったので、いちばん大きいのを、この車にのっけてきたのですよ」と松井さんは問いかけたお客に答える。
やがて子どもが帽子の中に捕まえていた蝶をにがしてやった松井さんは、そのかわりにその夏みかんを帽子に入れておく。
酸っぱい、いいにおいが、風であたりにひろがりました。
そのあと、松井さんが乗せた女の子に連れられて行った小さな野原には、
白いチョウが20も30も、いえ、もっとたくさんとんでいました。クローバーが青あおとひろがり、わた毛ときいろの花のまざったタンポポが、てんてんのもようになってさいています。
その上を、おどるようにとんでいるチョウを、ぼんやり見ているうち、松井さんには、こんな声が聞こえてきました。「よかったね」「よかったよ」「よかったね」「よかったよ」
他には、山猫を乗せる話 空襲で子どもを亡くしたお母さんを乗せて元の住宅を訪れる話など。最後は、松井さんが、キツネに 仲間だと思われてしまう話だ。
これはシリーズになって、あと2冊あるらしい。初版発行当時、小学校の教科書に載っていたはず。
あまんきみこ「車のいろは空のいろ」
1972年8月30日発行(上記紹介の絵は新装版)
概要
少し心淋しいときは、思い出してこういう本を読むのがいい。
コメント
涼さん、こんばんは。
この頃、懐かしい本を紹介してくださるので、
とても嬉しく拝見させていただいております。
『車のいろは空のいろ』。
思い出すだけで、夏みかんの香りに包まれるかのようです。
空色の車と、夏みかんの橙色。
色彩と香りとが、子供の頃に連れて行ってくれそう。
懐かしさに、最近『ともだちは海のにおい』を買いました。
これも青く綺麗なイメージの本です。
では、また。お邪魔しました。
投稿: ぽち | 2004.10.08 01:04
ぽちさん、こんばんは。
本の専門家のぽちさんにそう仰有って頂くと、とても光栄です。
自分で読んだ本だけでなく、子ども達と一緒に読んだ本が少しも色あせずにまたチビさん達に読んでやれる、いい本というのは こうしていつまでも読み継がれていくのですね。
「ともだちは海のにおい」工藤直子さんの本ですね。
投稿: 涼 | 2004.10.08 01:33
たけやまようちえん。ふざけるな。人の名字勝手に使うな。誰に名前を使われるか選ぶ権利は俺にある。俺は矢沢あい先生の作品に名前を使われたかった。
投稿: 大崎ナナ | 2008.01.21 13:50
lu.sheeta@ezweb.ne.jp
あまんきみこ。てめえのせいで自分の名前が嫌いになった。教育者なら子どもに自分の名前にほこりを持たせるのが当然だろ。なんで他人の名字を勝手に使いやがった。この屈辱は30年たった今でも消えない。なにがたけやまようちえんだ。ふざけるな。誰に名前を使われるか選ぶ権利はこっちにある。誰に似たいか選ぶ権利はおれのほうにある。
投稿: たけやまようちえん | 2008.01.23 06:16
hirakids.diving@docomo.ne.jp
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