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2009.04.29

赤木かん子【ミステリーのかげにペットあり】

ミステリーのかげにペットあり

赤木かん子〔編〕
出版 ポプラ社
発売日 2007.3
定価 ¥1,050 (本体 : ¥1,000)
ISBN 978-4-591-09642-0

東西の大御所から国内人気作家まで、ミステリーのおもしろさが堪能できる傑作集。エドワード・D・ホック「マフィアの虎猫」、芦原すなお「おとといのさいふ」ほか、動物がからんでくるミステリー、全3編を収録。

利用対象は、小学生・中学生とある。児童書の分野なのか?
でも三編とも、面白かった。

上記の2編の他に、柴田よしきの【正太郎とグルメな午後の事件】を収録。
正太郎というのは、女流作家に飼われているネコの名前。飼い主に同行して京都へ赴き、彼の地の作家浅間寺竜之介(正太郎言うことろのおやじさん)と同じく同居犬サスケともども、「京都の庶民の味を買い食いする」企画に参加することになる。
このサスケという犬は、多分主の影響か京言葉を話す犬だ。

寄るところ寄るところでであるポメラニアンは、何を訴えているのか?
途中で出会ったレンタカーは、何故フラフラ運転なのか?

といったテーマとは別に、中村軒の麦代餅(むぎてもち)、今宮神社のあぶり餅、そしてふたばの豆餅など、おいしそうなおまんじゅうが登場する。

柴田よしきは、京都在住だったか?以前ニフティのフォーラムでご一緒していた方がこの方と親交がおありだったので、てっきり東京の方だと思っていたが。
そういえば、女性刑事?が活躍するシリーズものも、京都が舞台だった。


最後の芦原すなお【おとといのおとふ】(註)は、「ミミズクとオリーブ」という短編集の中の一編。
作家である語り手の妻が、安楽椅子探偵という趣向だ。
今回は、ふるさと讃岐へ帰った語り手が遭遇した事件を、電話で聞いた妻が解決する。被害者の飼い犬エスのけなげさな忠義ぶりが、かわいい。エスなどという犬の名も、昔はよくあったものだ。

(註)BK1の内容紹介に「おとといのさいふ」とあるが、これは【おとといのおとふ】(おとうふ)の間違い。
いくら読んでいないからと言っても、ひどすぎると思う。


妻が電話で指示したお土産が、全部語り手の好物だったというオチもいい。

この安楽椅子探偵もシリーズになっていて、割烹着を着ておいしい料理を作るのだそう。ちょっと変わった探偵で、もう少し読んでみたくなった。

ミステリーのかげにペットあり
2007年3月第1刷
ミステリーセレクション8


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