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2009.05.17

江利チエミ「テネシーワルツ」

朝日新聞土曜日別刷りBE〈うたの旅人〉を読んでいて、泣けてきた。

「個人的」と健さんは渋った 「テネシー・ワルツ」

映画「鉄道員(ぽっぽや)のテーマソングを「テネシーワルツ」にすると監督が高倉健に告げた時だという。

リンク先の記事は、しかしこう続く。

始まりは高倉健さんだった。
衣装合わせのあとでスタッフとキャストが主人公夫婦に相応しいテーマソングの話をした。各人それぞれの歌を挙げていく。

コーヒーを飲みながら聞いていた高倉さんの番になった。「僕なら、テネシー・ワルツですね」
誰もが、「あっ」と思った。あの愚直な高倉さんが、妻だった歌手の有名な持ち歌をあげたのである。

三人娘として売り出していた江利チエミが、高倉健という人と結婚すると聞いても、今一つピンと来なかった。
ただ、いつの紅白歌合戦だったか。ゲストとして健さんがチエミと一緒に舞台に上がった。その時健さんを見上げたチエミの小柄な姿が、今も目に浮かぶ。
勿論、夫婦の愛情の機微など解る年ではなかったが、幸せそうだなと思ったものだ。

その後、二人は離婚する。二人の結婚生活について色々聞いたのは、後年である。


チエミの歌は、マネをしてよくおぼつかない英語で歌ったものである。

チエミ早世し、ひばりもなくなり、残ったイズミが「この人にときめき」に出ていたことがある。
だが、懐かしいというよりはもっと残酷な印象を持ったのだった。


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