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2009.05.28

芦原すなお【ミミズクとオリーブ】

ミミズクとオリーブ

芦原 すなお 著
税込価格:¥609 (本体 : ¥580)
出版:東京創元社(創元推理文庫)
ISBN:4-488-43001-5
発行年月:2008.9
利用対象:一般

グータラ作家の僕の家に訪れる河田刑事の狙いは、妻の手料理とその手際さながらの名推理。キッチン・ディテクティブをご賞味あれ! 美味しい料理と名推理のコージー・ミステリー。

赤木かん子【ミステリーのかげにペットあり】(09.04.29)にあった【おとといのおとふ】が面白かったので、他の作品も読みたくなって購入。

表紙には、和服を着て白い割烹着を着けた女性が、オリーブの木にとまったミミズクに炒り子を与えている画が正面左側に。奥には、縁側に腰掛けてほおづえをついている男がいる。
この男が「ぼく」で、本書ではワトソン的役割をする。ホームズである細君は、だが事件現場が苦手である。
妻に言いつけられて現場に出向いた「ぼく」は、詳細な報告を細君にする。それを聞いて事件を解決する手掛かりを見つける細君は、「安楽椅子探偵」である。

本書には、表題作の他
紅い珊瑚の耳飾り
おとといのおとふ
梅見月
姫鏡台
寿留女(するめ)
ずずばな
が、収録されている。

女の直感によるヒントも多く、これは女性読者なら気がつくところも多いと思われる。

風邪をひいて寝込んだ妻を見ているうちに、出会った若い頃を思い出す【梅見月】がよかった。
最後の二篇は、細君も気が進まなかったように、気の滅入る話である。
オール読み物掲載順だろうが、【梅見月】を読んですっきりと終わりたかった。

著者は讃岐出身で、【青春デンデケデケデケ】で直木賞受賞。
その高校生が中年になったのではと思える作品である。湯船に浸かってロックを口ずさむという場面も一個所あった。
高校時代の同級生、警察官の河田が絡んだ作品も三編ある。


讃岐の名産を使ったおいしそうな料理の数々も並び、料理好きな方にも楽しめる作品になっている。


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