海堂尊【螺鈿迷宮 上】
螺鈿迷宮 上 | |
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終末期医療の先端施設として注目を集める桜宮病院。医学生・天馬は看護ボランティアとして通い始めるが、ある時から疑念を感じる。この病院、あまりにも人が死にすぎる…。メディカル・エンターテインメント。
登場人物がすべて一風かわっているので、それに慣れるのに一苦労する。
また、本書は「チームバチスタ」を知っていることが前提で進んでいく。ま、別に知らなくてもそれはそれでかまわないが、桜宮病院と「チームバチスタ」の東城大学医学部は、宿敵同士という話や「チームバチスタ」という言葉そのものが出てくるので、やはり先に読んでおいた方が理解しやすいだろう。
姿を消した若者を捜すために、桜宮病院に送り込まれた天馬大吉。
ハプニングか故意か、次々と災難にあって入院する羽目に。
終末期医療の病院ではあるが、入院患者たちは明るく暮らしている(ように見える)。
と、上巻の終わり近くなって、突如「白鳥医師」が登場する。
白鳥は、何のために桜宮病院に出入りしているのか?このあたりは、登場人物である天馬ではなく、読者の関心を呼ぶところだろう。
当然、医者でもない白鳥が潜入しているからには、なにか魂胆があるからだろう。
というわけで、文庫版は上下二分冊になっているのだった。
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