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2009.06.23

連城三紀彦【白光】

連城三紀彦〔著〕
出版 光文社(光文社文庫)
発売日 2008.8
定価 ¥600 (本体 : ¥571)
ISBN 978-4-334-74464-9


なぜ人は人を殺してしまうのか? これほどまでに人間とは罪深いものなのか? 失われた幼い命、二転三転する真相。家族の交錯する思惑と悪意が招いた「救いなき物語」。

暑い暑い、夏の午後。一人の幼女が、殺された。


登場人物は、

妻に裏切られ、しかもその裏切りを出征の時に告げられた過去を持つ、桂造。その妻と娘は空襲で命を落とした。戦後再婚したが、今は亡き妻昭世。
その息子立介と妻聡子、娘の佳代。

聡子の妹幸子、その夫 武彦、娘の直子(4歳)。武彦は、教師をしていた明世の教え子でもある。
幸子の浮気相手、大学生の林田。


物語は、ほぼこれら登場人物の独白で進む。しかも、その中に隠されたウソがあり、話は二転三転する。
佳代さえも独白し、衝撃的な事実を語る。

事件が起きた日に家にいたのは、桂造と直子だった。
目撃された若い男は、誰?

真犯人は、誰か?何が、真実なのか?

と、いつもの連城ワールドをさらに拡げたような展開ではあるが、多少まどろっこしさを感じる。

幸子は結婚前から、義兄である立介を誘惑しており、結婚式の夜でさえ、立介と密会している。
そして直子は……


全てが、この幸子の身勝手さが招いたものだ。
だが、周囲の優柔不断さが、それを助長したとも言える。

白光
2008年()月20日 初版1刷発行
2009年4月25日 4刷発行


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