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2009.07.26

木谷恭介【特急 ひだ3号 30秒の死角】

特急 ひだ3号 30秒の死角

小杉 健治〔著〕
出版 桃園書房(桃園文庫)
発売日 1999.10
定価 ¥580 (本体 : ¥552)
ISBN 4-8078-0395-6

少々、殺されすぎ。判っている5人と、まだ見つからない1人。それもかなり特殊な方法での、単独犯である。犯人にある意味ハンディがあることも考えると、かなり苦しい。

探偵役は、見習い弁護士のうら若い女性だ。彼女だけでは心許ないので、バックに検察上がりの敏腕弁護士がつく。

物語は、高山の老舗旅館を舞台に、ドロドロした怨念がらみで展開する。
もともとは何もない「飛騨」という山峡の、都会への憧れが遠因とも言える話だ。

本書の最初の刊行が、昭和62年。国鉄が民営化された年でもある。被害者の一人が国鉄マンであり、事件の舞台の一つが、特急ひだ3号なのだった。


今は「ワイドビューひだ」として残っているこの特急だが、車窓の風景描写はなつかしい。「日本ライン」の案内もあり、美濃太田までの旅路もおすすめ(というか、お誘い)。

「日本ライン」の案内を珍しがる弁護士の卵に、高山出身の主人公が、名古屋圏の列車では沿線案内があるということを言う。
そう、中央線の「寝覚ノ床」でも、長野行きの場合は案内がある。逆方向はなかったと思うが。高山線は単線だから、右側の風景でも案内があるのだろう。

そのアナウンスを巧みのとりいれた、「30秒の死角」なのだった。

特急 ひだ3号 30秒の死角


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