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2009.07.18

藤原伊織【ダナエ】

ダナエ

藤原 伊織〔著〕
出版 文藝春秋(文春文庫)
発売日 2009.5
定価 ¥510 (本体 : ¥486)
ISBN 978-4-16-761405-8

個展に出品された肖像画に何者かがナイフを突き立て、硫酸をかけた。その事実を知った画家が取った行動とは? 広告界と美術界を舞台に、男たちと女たちの痛切な悲哀を描いた全3編を収録した、心揺さぶられる作品集。

ギリシア神話のメデューサを退治した若者、ペルセウス。その母の名が、「ダナエ」。
復習劇は、誰をターゲットにしているのか。
孫が、祖父を殺すのか?
変わり者で通っている画家宇佐見には、最初の妻と子を結果的に捨てたという過去があった。
彼の最高傑作の肖像画が破壊され、それは神話の世界を想起させる。

単なる復習譚ではない中編の表題作と、短編2作を収録。

いずれも広告業界とコンピュータを扱った「まぼろしの花」と「水母」は、アラサーの女性がかっこいい。

「水母」では、かつて一緒に暮らしていた女性への贖罪を込めているのか。ぐうたらなCD(クリエイティブ・ディレクター)が最後にふるった蛮勇?がスカッと気持ちいい。

「まぼろしの花」では、この役割をやくざな中年男が担う。著者お得意の分野でもある。


ダナエ
2009年5月10日 第1刷


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