筒井康隆【時をかける少女】
| 時をかける少女 | |
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9月2日、ふらりと入った本屋での購入。あらすじは、wikipediaの時をかける少女に掲載されている。
名前は、よく聞いていた。筒井康隆氏の本であることも、何度か映画化されていることも。
実際には、随分想像とは違っていた。
では何を想像していたかというと、それがはっきりしない。ただ、何となく描いていたイメージとは異なるということだ。
そして、まさに、少女小説だった。
それもそのはず、1965年11月号から「中学コース」で連載が始まり、卒業した読者を追いかけて「高校コース」で1966年5月号まで続いたのだ。
40年前の中学生を描いた小説は、こんな感じだったのだな。自分が中高生の頃と、あまり変わっていない。
「最近の中高生は……」などと思うこともあるが、単に書物の中の表現が変わっただけなのだろうか?
先日書いた【空をつかむまで】などとは、明らかに違う。
この中で印象深かったのが、未来少年一夫が「時をかける少女」である和子の記憶から、自分を消滅させること。
本書が書かれた頃はバーチャルな世界でのお付き合いなど、あまり想定されていなかったのだろうか。いや、筒井氏のことだから、そのあたりは充分把握しておられただろう。
今、ネットを通してのお付き合いで、いつの日か自分の記憶の中から消える日が来ることを想像してみる。
何事もなかったように、10年あまり前の日常に戻り、日々を過ごしているかもしれない。
いや、未来へ延びていく和子とは違って、心身ともに年々衰え行く自分にとっては、10年前の日常は決して戻ってきはしない。
現に、10年前には想像だにしなかったことがきっかけで、このブログを始めたのだから。
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