月命日:リンゴ
リンゴの皮を剥くと、思い出すことがある。以前書いたネタかもしれないのだが……
徹也が4年生の時の担任は、ほぼ毎日学級通信を出しておられた。
ある日、「リンゴ皮むき競争」というのがあった。
各自リンゴを持参し、皮を剥くというもの。
[早くむく]
[きれいにむく]
[長くむく]の、三種類で競う。
その日の学級通信には、さっそくその模様が書かれていた。先生は配ったあと、読み上げられる。
『早くむこうと一生懸命な人』
『長くむこうとがんばっている人』という風に読んでこられたあと、
『ひたすら食べたい人』
という文章があった。
『せんせい、ボクのことチラッと見たんやで』
帰宅して一緒に声を出して読んでいる時、徹也は自慢そうに報告した。
当時講師だった、長井先生。
今もお元気で、勤めていらっしゃるだろうか。
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コメント
はじめまして。
こんな悲しいブログは、初めてで、なんともうしたらよいのか、言葉もありません。
ゼロの焦点を昔読んで懐かしくて今日本を新たにかいまして、映画になるとの事でまたよんでみたくなって。。。
そして、検索してたらこちらにたどり着きました。
ここに来るために,ゼロの焦点を買ったようなもんだなあ。と不思議に思いました。
私は今川崎ですが,大阪生まれです
親御さんとして、一番辛いお苦しみを背負っておられる気がします。
どうか,サイト続けて下さい.またよらせて頂きます。
私は京都の寺のシガナイ尼僧です
宗派などが違いましても手を合わせる気持ちは一つと思っております.
心からの合掌を。
投稿: 桔梗 | 2009.11.09 19:41
桔梗さま
ご訪問とコメントを、ありがとうございました。
「ゼロの焦点」も、突然の別れを描いたものでした。そうした劇的なものではなくても、ある日突然日常が奪われるというのは、やはり何にもまして哀しいことです。
投稿: 涼 | 2009.11.11 16:51