内田康夫【札幌殺人事件 下】
内田 康夫著
税込価格: ¥540 (本体 : ¥514)
出版 : 角川書店
サイズ : 15cm / 297p
ISBN : 4-04-160764-7
発行年月 : 2005.4
札幌のイベント会社専務の女性から夫の身辺捜査を依頼された人物が、「やくも」という言葉を残し、失踪した。捜査に乗り出した浅見光彦は、しかし、殺人事件に遭遇する! 北の都札幌の闇の素顔とは?
上巻最後で、兄に気をつけるようにいわれた浅見だったが、ますます深みにはまっていく。
これまでの浅見シリーズとは違って、かなりハードボイルド的なそしてロマンをも含めた内容だった。
フィクションと断ってはいるものの、それと即判るネーミングもあり、本当にする向きもあるかもしれない。事件に直接関係ないとはいえ、元総理大臣を思い起こさせる名前も出てくる。
北海道という地域的特性に考えさせられる描写もあるが、一般的には観光地としての捉え方しかない。
冬の北海道は、訪れたことがないが、初版発行時から12年。ますます変化していることだろう。
でも、もしかしたら行くことになるかも……(いや、九州になるかも……)
著者は、四七作目である本書をもってご当地ミステリーの集大成且つ到達点とし、最後の作品としている。
札幌殺人事件 下
平成17年4月25日初版発行
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