石田衣良【チッチと子】
石田 衣良著
税込価格: ¥1,575 (本体 : ¥1,500)
出版 : 毎日新聞社
ISBN : 978-4-620-10746-2
発行年月 : 2009.10
利用対象 : 一般
3年前に妻が不思議な事故で死んで以来、小学生の息子とふたり暮らしを続ける万年初版作家・青田耕平。ついに直本賞の候補に選ばれるが…。寂しさから逃れられない父と子の愛情を描く。『毎日新聞』連載を単行本化。
石田衣良さんは、【池袋ウエストゲートパーク】を一冊読んだだけ。今回購入したのは、多分どこかで書評を読んだのだろう。
内容紹介に「不思議な事故」とあるように、ひょっとしたら妻は自殺なのかというミステリアスな部分を含みつつ、しかし淡々とあまり売れない不器用な作家の日常を描く。
勿論まったく違うのだが、私小説的な受け取り方も出来る。
銀座のホステスや愛読者の女性との、ほのぼのとした恋愛もある。まるで高校生のような?
そうした暮らしの中でも、ふと未来に不安を覚える耕平。
最後は賞も取り、後添えも決まりそうな予感で終わるのだが。
同期の作家たちとの、交流がいい。
先に直本賞を取った仲間に耕平がお祝いを言うセリフなど、グッと来る。
また、おませな息子、カケルがかわいい。
チッチと子
2009年10月25日発行
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