リンドグレーン【やかまし村の子どもたち】
やかまし村の子どもたち(岩波少年文庫)
アストリッド・リンドグレーン作
大塚 勇三訳
税込価格: ¥672 (本体 : ¥640)
出版 : 岩波書店
ISBN : 4-00-114128-0
発行年月 : 2005.6
やかまし村には、家が3軒きり、子どもは男の子と女の子が3人ずつしかいない。でも、たいくつすることなんてない。ひみつの手紙のやりとりをしたり、かくれ小屋をつくったり、毎日楽しいことがいっぱい! 再刊。
北屋敷と南屋敷に挟まれた中屋敷に住む、「わたし」が語るやかまし村の子どもたちの日常。
わたしには二人の兄がいて,南屋敷にも一人の男の子がいる。
北屋敷には姉妹がいて、これで男の子3人、女の子3人の6人になる。
そのわたしがこれまでの誕生日のプレゼントの中で一番素敵だと思ったのは、自分の部屋をもらったことだった。それは、両親がコツコツと住みやすいようにしつらえてくれたのだった。
彼らは、干し草のある納屋で一晩過ごしたり、大人の服を着て変装したり、毎日を楽しく過ごしている。
こうした暮らしは、ハイジの時代にまでさかのぼらなくても、欧米でも日本でもごく普通だったと思うのだが。もはやどんな田舎へ行っても、お目にかかれなくなってしまった。
解説氏が書いていらっしゃるように、やかまし村は「みんなのふるさと」である。
そして子どもたちにとって、安心して帰ることの出来る【家】があるのだ。
昨今の痛ましい事件に目を向けるとき、子どもが安心出来る家の大切さについてしみじみ思うのだ。
やかまし村の子どもたち
2005年6月16日第1刷発行
2009年12月15日第7刷発行
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