内田康夫【恐山殺人事件】
内田 康夫著
税込価格: ¥650 (本体 : ¥619)
出版 : 光文社
ISBN : 4-334-74075-8
発行年月 : 2006.6
利用対象 : 一般
音楽教室教師の杉山博之が何物かに毒殺された。また同じ音楽教室の教師、高川伸男も何物かに殺されてしまう。そして、博之の祖母 イタコのサキも……
今はあまり使われなくなった「火山帯」という言葉を、久しぶりに聞いた気がする。
「那須火山帯」は、北海道北西海上の利尻島から東北地方中央部を通り那須岳から浅間山へ至る火山群だとある。
そして、これらの中に位置する「洞爺湖」「十和田湖」「田沢湖」は、カルデラ湖である。
今回の犠牲者の一人杉山博之の祖母サキは、イタコだ。そのサキが予見した「北の方から恨みのかたまりのようなものが、灼熱地獄のお山の下を通っていった」という言葉で、本書は幕を開ける。
20年前の時間が尾を引いた、いわば復讐劇である。そこへ、イタコという特殊能力を持った人物の登場によって、事件をおどろおどろしくしている。
それにしては、このサキが殺されることで犯人が割れてしまう(少なくとも他の人物は考えられない)のが早すぎるような気がする。
もう一つ、ヒロイン紹子の言動が、陰影を帯びたという設定にしては、現代娘すぎて?いつものマドンナとはちょっと違う印象を受ける。浅見との仲も、まったく発展しないようである。
恐山殺人事件 2006年6月20日初版第1刷発行
2009年7月10日2刷発行
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