青空と杯
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内田 康夫著
税込価格: ¥630 (本体 : ¥600)
出版 : 祥伝社
ISBN : 978-4-396-33580-9
発行年月 : 2010.6
利用対象 : 一般
和歌山県の山深くにある竜神温泉。その途中の山道で車の転落事故があった。それが事件の発端だった…。表題作で活躍する熟年夫婦を始め、著者が生み出した5人の名探偵が5つの事件に立ち向かう。
表題作の探偵役は、【湯布院殺人事件】だったかに登場した、法律学者の夫とその妻だと思う。
表紙絵は、舞台となった龍神温泉だろうか。これまで何冊かの同書の刊行本の中で、一番いいと思う。
こういう景色は、やはり忘れがたい。ただし、収録作品との直接の関連性はない。
2年ほど前に書いた鉄路に咲く物語(08.05.22)も、同じ理由で好きな表紙だ。
さて内田康夫と言えば浅見光彦(あるいは信濃のコロンボ?岡山の誰だっけ?)という節もあるが、本書は5人の探偵を登場させている。
しかも、珍しく短編集である。
その内の何編かが、現代怪談話の趣がある。
【龍神の女】は、筋立ては面白いのだが、結末が今ひとつ単純な気がする。
【鏡の女】は、幽霊が怖い浅見光彦青年の物語。但し彼の活躍は殆どなく、被害者の友人がそれと知らずして復讐を成し遂げた話。
【少女像は泣かなかった】では、車いすの探偵登場。仁木悦子さんと、彼女の生み出した探偵仁木悦子をミックスしたような感じかな?
上記2篇と最後の作品は、いずれも不幸な結婚をした女性が被害者だ。
【優しい殺人者】では、また風変わりな警部が出てきて、安楽イス探偵を務める。
著者の解説によると、モデルは岩城宏之さんだという。かなり失礼な設定のような気がするが。むしろ、奥田英朗の伊良部先生を思い起こさせる容貌だ。
最後の【ルノアールの男】は、パソコン探偵が事件を解決に導く。勿論動き回るのは人間で、ここでは腕力だけが自慢の文字どおり私立探偵が主人公。だが、パソコンが主役だけに、小中学校の同級生で頭脳明晰・一流企業や役所に勤める友人たちも協力する。
出だしで少しズッコケたが、筋の運びは単純ながら面白く、「パソコン探偵もの」シリーズも変わった趣向でいいかもしれない。
だが全体に、短編故の制約のせいか、長編のようなドキドキ感は薄い。
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昨日からTwitterでは、iPhoneのアップデートの話題で持ちきり??だ。
アプリをたくさん入れている人はなかなか完了しないという話も聞いた。
色々便利になったらしいのだが、ココログエディタが使えないらしいので様子見をしている。
そんな中、章仁さんがXPではカメラを認識してくれないとおっしゃっていた。
持ち歩き用PCはまだしばらくWPの方がいいから、これへの対応もすまないと、アップデート出来ないな。
話変わって……
先日(16日)ポチッとをお願いした機能だが、結局使わないことにした。
単にポチッとをお願いするだけでjはなくて、わざわざその足で「ココログ広場」まで出向いて頂かなくてはならないというのが、解せないのだ。
「ココログ広場」は、みんなでわいわいするところだそうで、でもそれはココログ内だけの話でしょ!
ブログって、たまたまそこを借りているだけの話なのだから、あまり囲い込みして欲しくないのが本音なのだ。これは何もココログに限らず、他のブログでも感じることだ。
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落合 恵子著
税込価格: ¥777 (本体 : ¥740)
出版 : 岩波書店
ISBN : 978-4-00-500592-5
発行年月 : 2008.4
利用対象 : 中学生 高校生
生い立ちゆえにいじめや無視とたたかう日々のなかで、私を支えたのは母の温かな眼差しだった−。未婚の子として生まれ育った著者が、自身の体験をふまえながら、今を必死に生きる若者たちに「生きいそがないで」と語りかける。
落合恵子さんといっても、児童書専門店「クレヨンハウス」の主宰であるとしか、知らなかった。大阪にも店があり、いつか訪れたいとは、思っていた。若い頃、ラジオ局に勤めていらっしゃったとか、かなり派手な噂があったとかいったことは、本書を読んで判ったことだ。
土曜日の朝刊に、その落合恵子さんのエッセイが掲載されている。
季節の花々のことやニュースを見て思ったことなどが、何気ないがしっかりとした筆致で書かれており、好きなコラムだ。
とりわけ、今はもう鬼籍には入られた母上のことに触れた文章は、何かなつかしく心にしみる。
そんな時、本書を見つけた。内容紹介に、心惹かれた。
岩波ジュニア新書であり、対象は中高生とある。
イジメによる自殺が後を絶たない日々。いわゆる「私生児」と呼ばれて育った著者をいつも支えてくれたのが、母上だったという。
「今度は自分が誰かを支える番」という気持ちが、本書の刊行を決意させたとのことだ。
著者のメッセージが、若い人たちに伝わればいいのだが。
おなじ世代を生きてきたものとして、あとがきにある
もし、あなたが友だちづきあいで悩んでいるなら、これだけは言える。人はいくつになっても、親友と呼べるひとに出会えるのだ。出会いは学生時代かもしれないし、もっとずっと後かもしれない。ずっと後にあるかもしれないその機会を、そこにたどり着く前に早々に摘み取ってしまうのはやはり惜しい、と最近とみに思う。を、自分もまた若い世代に伝えたいと思う。
生き急いでは、なりません!
崖っぷちに立つあなたへ
2008年4月22日第1刷発行
2008年5月7日第3刷発行
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最近、レビュー記事を原本と対比させる為に、その記事を表示させることが多い。
そんなとき、暴想のなおゆきさんが作って下さった「サイト内検索」を、非常に便利に使っている。
今朝(19日朝)も、確か使えたと思うのだが(少なくとも昨日は使えた)、先ほど「東野圭吾」を検索したところ、「一致しませんでした」と出た。
幾つか書いているので、まったく一致しないというのは不思議だ。
と、タイミング良く?なおゆきさんの記事が出た。
ココログはこれからリッチテンプレートを廃止して、オリジナルテーマに移行するらしい。ということだ。
2・3年前から?、ココログでは新規にブログを始めるときにはシンプルなデザインが使えなくなっている。ココログが作ったテンプレートの中から選ぶのが主流になったのだ。
ここは、ごく初期に作ったものをそのまま使っている。一時デザインを変えたりしてみたこともあるが、面倒になって止めてしまった。それで、自分としては別に不具合を感じていない。まぁ、地味なデザインではあるが、最近ではむしろ稀少価値?ありかもしれぬ。
だが、こんな風に突然使えなくなるのも困る。
なおゆきさんが対策をして下さったようなので、あとで修正しよう。ブログパーツになっていたなんて、知らなかった。
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香山 リカ著
税込価格: ¥777 (本体 : ¥740)
出版 : 幻冬舎
ISBN : 978-4-344-98132-4
発行年月 : 2009.7
利用対象 : 一般
平凡で穏やかな「ふつうの幸せ」こそ最大の幸福だと、人々はやっと気がついた−。自慢競争をやめる、お金や恋愛、子どもにしがみつかない、他人の弱さを受け入れるなど、脱ひとり勝ち時代の生き方のルールを提案する。
サブタイトルが 「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール とあるように、10章に分かれて著者の「しがみつかないで生きよう」というメッセージを発している。
第1章:恋愛にすべてを捧げない
第2章:自慢・自己PRをしない
第3章:すぐに白黒つけない
第4章:老・病・死で落ち込まない
第5章:すぐに水に流さない
第6章:仕事に夢をもとめない
第7章:子どもにしがみつかない
第8章:お金にしがみつかない
第9章:生まれて意味を問わない
そして、
第10章の「<勝間和代を目指さない>」がかなり話題になって、その後対談集が出たのではなかったか。
著者の本業である、精神科医として出会った方たちの具体例が多い。
しかし、一番の問題(疑問?)は、序章の ほしいのは「普通の幸せ」 ではなかろうか。
「一億総中流」という言葉は、いつまでを指していたのだろうか。
上を見ればきりがない、下を見て暮らす必要もない。といった意識から、「よりより生き方」を求めることが必要だと、いつ頃から言われ出したのだろう?
いや、言われ出したということになったのだろう。
09年に一番売れた新書ということだが、それがそのまま本書が肯定的に受け止められたということではなかろう。
本書を読んでいわゆる「癒される」人もいれば、ぬるま湯的だと反発する人もいるだろう。
どんな考え方・主張にも、両方の反応があって然るべきだ。
暦をグルッと一回りするほど生きてきていると、それこそ山あり・谷あり。
それらを「なんとなく?」「ゆるーく」乗り越えて、今がある?
直面しているときには無我夢中でも、月日が経てば解決してくれることもある。月日が経っても、消すことの出来ないこともある。
ま それはともかく、家族や自身が病気で落ち込んでいる方に、一読なさることをお勧めする。
しがみつかない生き方
2009年7月30日第1刷発行
2009年9月10日第8刷
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今日(もう昨日)のランチ。
11時半開店の店だが、少し早めに着いたのに、入れていただけた。
「おひとりさま」は、向かい合わせに二人用のテーブルに、案内される。すぐ続いて、「おひとりさま」ご来店。
隣の席に案内されていた。
しばらくして、男女二人連れ。当然、向かい合わせの席につく。
ところがこのうちの女性が、非常に甲高い大きな声なのだ。間に5席ほどあるのだが、うるさくて仕方がない。自分の声の大きさに、まったく気づいていないのだろうか?
さてランチだが、前菜はあまりにも暗くなったので、割愛。
トマトとバジルの何とかのパスタ。↓
紅茶を待っている内に、やや溶けかかったデザート。↓
結構人気の店で、早めに行かないと満席になっている。
今日(昨日)も、12時を廻った頃から混み出して、テーブル席もカウンター席もいっぱいになった。
不思議なもので、そうなると上記の男女の声は、かき消されてしまう。全体にザワッとしてきて、それに埋没してしまったのだった。
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宮下 奈都 著
税込価格: ¥600 (本体 : ¥571)
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-74678-0
発行年月 : 2009.11
利用対象 : 一般
人生には4つの小さな学校がある。家族、恋愛、仕事、そしてどうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。そういうものこそが扉になる−。日常の丹念な描写から見つめる、ひとりの女性への道のり。
No.1は、中学時代。
いつも地味な色の服しか着せてもらえなかった主人公麻子は、「きれいな青」をイメージさせる 木月と出会う。だが、ようやく口をきけるようになった彼は、夏休み中に転校してしまう。
ずっと麻子の中で比較の対象になるすぐ下の妹 七葉との葛藤も、既に始まっている。
七葉は、何もかも自分のものにしないと気が済まない。そうした妹と仲良しではあるが、麻子は常に一歩引いてしまい、それもあって消極的な、自分を必要以上に低く評価する癖がついている。
No.2は、共学の高校時代。
そこへ登場するのが、従兄の愼だ。
彼を慕いつつ、しかし彼からは色々なことを教えてもらうということ以上には、進まない。
ここでも、七葉の積極的な行動によって、麻子の恋は破られる。
愼とは、彼の海外転勤による別れが待っていた。
No.3では、語学を活かして就職したはずの輸入業者から出向の形で赴く、インポートもの専門の高級靴店での苦労。
その中で、思いがけず自分のセンスを見つけた麻子は、徐々に自分を発揮できるようになる。
No.4で本社に戻った麻子は、そのセンスを出せないまま、慣れない事務作業に苦労する。
その転機になったのは、他課の同僚との海外出張だった。
生き生きとイタリアの靴業界で買い付けをして帰国した麻子は、さらに服装やアクセサリーとのコラボレーションまで提案できるようになっていた。
だが、海外出張の一番のお土産は、一緒に行った茅野と親しくなったことだった。
穏やかな、包み込むような彼との将来を暗示して、物語は完結する。
麻子の考え方・行動の原点になっているのは、生家の骨董品店だ。父の薫陶を知らず知らず受けた育っていた麻子は、自然にものの善し悪しを見るセンスが育っていたのだろう。
その生家へ茅野が昔通っていたという話はうまくできすぎているが、さわやかな読後感が得られる良書である。
麻子の生き方に 共感出来る部分を見つける人は、多いだろう。
即追記 → 概要も追記
アップしたあと朝刊を読んだら、朝日の「売れてる本」で、本書が紹介されていた。
ふーん、Twitterで書店員が仕掛けたのか!
スコーレNo.4
2009年11月20日第1刷発行
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道尾 秀介著
税込価格: ¥610 (本体 : ¥581)
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-777350-2
発行年月 : 2010.3
利用対象 : 一般
さっきまで元気だった陽介が目の前で死んだ。愛犬はなぜ暴走したのか? アイロニー溢れる筆致で「僕らの夏」を描く青春ミステリー。
初めての、作家。「光媒の花」で山本周五郎賞を受けられたというニュースを見て、読んでみたいと思っていた。
登場人物は、大学生の秋内と京也、ひろ子、智佳。
彼らの教師である、椎崎鏡子とその息子陽介。愛犬オービー。
それに、一風変わった動物学の教官、間宮未知夫。
ほんの数カットしか登場しないが、あとで重要な役割をもつ、秋内の祖父。
冒頭、大雨の中。
秋内は雨を避けて、近くの喫茶店に入る。
と、同じく雨にあったあとの三人も入ってくる。
喫茶店の裏には、三途の川が流れている。
ストーリーは、この喫茶店と秋内たちの入学以来の出来事を交互に展開させていく。
その中で焦点になっているのが、飼い犬に引っ張られて往来へ出て行き、車の下敷きになった陽介のことだ。
それぞれが屈託を持ち、他の三者に疑いの目を向けていることを恥じる。
そこへ彩りを添えているのが(実際にはむさ苦しい中年だが)、動物学が専門の間宮だ。
彼は、動物のみならず、人間の心理もよく解るようだ。もっとも、彼にいわせれば、人間も動物だからだが。
そして、クライマックス。
暗転して舞台は変わり、ある意味ハッピーエンドとなる。
たしかに、「してやられた」感はあるが、やや強引な感も否めない。
ソロモンの犬
2010年3月10日第1刷
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久しぶりの、イチローちゃんネタ。
ワールドカップだけが、スポーツじゃないよ!
大リーグ:イチロー、メジャー通算1000得点を達成(毎日jp)
本塁打の少ないイチローの場合、いかに数多くのチャンスを作ってきたかを表す数字となるが、「それが仕事ですから」とさらりと言った。
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パソコンが普及して、多くの人が使えるようになった。
メールのやりとりなど、ごく日常のことだろう。もっとも、ケータイメールを使っている人の方が多いのかもしれないが。
さてそのパソコンだが、誰もが自分と同じ環境にあるとは考えない方が無難だと思う。
ワードの添付ファイルを送ってこられて、開けなくて困ると嘆いている人がいた。2003か2007という話ではない。ワードが入ってない人のところへ送られて来たという話だ。
これなども、パソコンなら全てワードが入っているという思い込みから来ているのだろう。
街で売られているパソコンには、オフィスがプレインストールされているものが多い。だからといって、全ての人が量販店で買っているとは限らないのだ。
自分好みのBTOで構築している人はともかく(註)、ワードよりも高額なワープロソフトを入れざるをえない人だっているわけだ。
(註)そういう人はスキルはそこそこあるだろう
相手の立場を考えるという、ちょっとした想像力を働かすことは、どんな場合にも必要ではなかろうか。
また、ワードの添付ファイルについては、いつぞやtakoさんが書いていらっしゃったことがあったと記憶している(容量がばかでかくなることだったかな?)。
勿論、これらのことは、全て自戒を込めて書いているわけで、自分も気づかずして相手に迷惑をかけているやもしれず、そういう際には忌憚なくご指摘頂きたいと切望する次第である。
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今日の午後、突然インターネットが出来なくなった。
午前中は、いつものようにメールもネット接続も出来ていたのにだ。
モデムとルーターをつなぐケーブルを確認したり、電源のオフ・オンをしても、同じこと。
最近、ご近所で地上デジタル関係の工事が多いので、その影響かもしれないなどと関係ないところへ八つ当たり?する。
ま、仕方ないので、NTTへ電話をする。
ひかり電話は繋がっているということで、プロバイダーの問題だということだった。
ニフティは繋がりにくいと聞いていたのだが、意外やスッとつながった。
原因は、3月にログインパスワードを変更したことだった。変更の「お届け」を、NTTにもしなければならなかったのだ。
なんだ、そういうことなら最初にNTTへ連絡したときに可能性として挙げてくれればよかったのではとチラッと思う。
とにかく言われるままにNTTのサイトへアクセスし、そこからログインするという手順だ。
しかし、突然言われても、IDとPWなんて判らないよ-、とここで挫折しそうになるが、ちゃんとファイルしてあった(いつもこういう時に大騒動するので、サッと取り出せたことが逆に不思議なのだった)。
そこで、NTT側でもパスワードの変更をして、事なきを得た。
なぜニフのPWを変更したかというと、iPhoneで「ココログエディタ」を使うためだ。ニフティでは、10年くらい前までパスワードには必ず数字・記号混じりのパスワードでなければならなかった。その記号が、iPhoneでは文字化けしてうまくログインできなかったのだ。
今日判ったこと:ニフティとNTTの組み合わせの場合
ニフティのパスワードを変えたときは、必ずNTTにも連絡すること!
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ちょっと古いが、備忘録として
著作権法の新規定に、新聞協会など14団体が意見書提出(asahi.com 5月21日付)
新規定を導入する必要性と影響について検討することや、関係者にヒアリングを実施し国民的な議論を深めることなどを求めている。
実際には番組のネット配信のことなどだろうが、具体的にどういう結果になるのか、かなり関心あり。
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内田 康夫著
税込価格: ¥580 (本体 : ¥552)
出版 : 光文社
ISBN : 4-334-70720-3
発行年月 : 1988.4
利用対象 : 一般
本書はノベルズ版が1984年で、それ以来5種類出版されている。↑の絵は、光文社文庫版ではなく徳間文庫のものだ。
本書が何故我が家にあるのか謎?なのだが、かなり古いもので紙も黄ばんでしまっている。
それはともかく、内田氏の旅情ミステリーとしては「遠野殺人事件」に続く2篇目だという。
一時よく内田作品を読んでいたが、しばらく遠ざかっていた。だが、同じく旅情ミステリーを名乗る交通機関を使った作品群よりも、よりご当地についてはよく調べていらっしゃるなという印象はある。
さてと、本書はもう四半世紀も前の話である。
冒頭、「上野はおいらのこころの駅だ」と唄われた、あの上野駅から始まる。
そして、東京からさらに富山県の山奥と観光名所倉敷とを結んだ、二つの事件が絡み合っていく。
東京の事件を担当するのは、「名探偵」といわれる岡部警部。
対して倉敷では、まだ若い上田部長刑事が活躍する。
東京の事件の第一発見者である寺の娘 草西英と上田刑事。
ともに、恋人に去られたばかりである。
事件を追いながらも、ストーリーはこの二人のロマンスにも触れていく。
それにしても、いくらフィクションとは言え、事件に首を突っ込んだ英が、第三者に軽々にしゃべりすぎるのはどうかと思う。
話は飛ぶが、伯備線が好きだ。
高梁川に沿って走る車窓風景は、もっとも日本的な景色だと思う。
倉敷へ行きたいとはあまり思わないが、伯備線には乗りに行きたい。
倉敷殺人事件
1988年4月20日初版第1刷発行
1997年6月15日41刷発行
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【1コマ目】
掃除時間?
体育館の用具置き場?に、忍者の落書き。
ののちゃんが、それを見つける。
ののちゃん
あ、ラクガキダだ。
【2コマ目】
職員室。
キクチ君が、藤原センセに叱られている。
廊下では、同級生たちが笑っている。
藤原センセ
どうして
あんなものを
書いたんですか?
キクチくん
スンマセン。
【3コマ目】
忍者の足の部分のアップ
その下に、「作画 キクチヒサヒコ」と書かれている。
キクチ君の声
出来がよかったので つい。
【4コマ目】
職員室
右手に藤原センセ
左手にうつむいたキクチくん
真ん中には、ひげの教頭先生。
藤原センセ
次は
きをつけましょう。
教頭先生
なんですか
次って。
文字だけで読んで下さった方に、藤原センセのセリフ【あんなもの】が伝わるかなぁ。
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