« 堀川通り | トップページ | 毒舌家の勇気 »

2010.07.21

虚と実と

先日アップした【竜の涙】には、丸の内で働く何人かのキャリアウーマンが登場する。

その中の一人がブログでつぶやく自分は、一人暮らしを楽しんでいる都会的な女の子を演じている。いや、別に嘘を書いているわけではない。それぞれを書いたときには、それらは本当のことなのだ。
曰く、

新しくできたレストラン、ライブハウス、シネコン、劇場に、一番乗りではなく、少し余裕を持って「行ってみました」と報告する、そんな女の子。
化粧品や洋服の流行にも敏感でありながら、自分の好みでないものは決して買わない、そんな女の子。
人気パティシェのスイーツは必ず食べてみるけれど、近所の和菓子屋さんの小倉最中が一番好き、と書く、そんな女の子。
週に二冊は本を読み、月に日本は映画を観て、好きな欧州サッカー選手がいて、フルートを習っていて、休日に気が向くと自家製チャーハンを煮込んでみたりする、そんな女の子。
引用が長くなりすぎた。
彼女の週末の過ごし方や化粧品の買い方など、書いたことと実際とのギャップについては本書を読んで頂くとして、逆に(そのブログの)読者は、この女の子にどんなイメージを抱いているのだろう。


拙ブログにしても、継続して読んで下さっている方がお持ちになったイメージと、実際にお会いしたとき、あるいはメールでお話したときの違いに、意外な思いをなさることもあるようだ。


ここでも、再び言う。決して嘘を書いているわけではない。
しかし、全てを書ききれるものではなし。かなりの省略と、逆に若干のデフォルメ部分がなきにしもあらず。

書いていることも、書かれなかった部分も、真実なのである。



|

« 堀川通り | トップページ | 毒舌家の勇気 »

ウェブログ・ココログ関連」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 堀川通り | トップページ | 毒舌家の勇気 »