道尾秀介【向日葵の咲かない夏】
道尾 秀介著
税込価格: ¥660 (本体 : ¥629)
出版 : 新潮社
ISBN : 978-4-10-135551-1
発行年月 : 2008.8
利用対象 : 一般
終業式の日、小学校を休んだS君の家に寄ると、彼は首を吊っていた! だけど先生や警察を呼んで再び戻ると、なぜか死体は消えていた。混乱する僕。そこへS君が現れ「僕は殺された」と訴えて…。僕は妹と真相を探ることに。
『輪廻転生』のひと言で片づけてしまおうかとも思った。
やや気持ちの整理が出来ない。
逆転逆転で、しだいに何が出てきても驚かなくてすむようになる。
だが、終わり方は、あれでいいのか?
希望へつなごうとしているのか?
以下、ネタバレ的なことを少しだけツラツラと……
妹も何かの形をしているのだということはわかるし、トコお婆さんの正体も不思議ではない。
だがやはり、母親のあの壊れ方は異常だし、救いが欲しい。
父親の役割を、もう少し早めに出すわけにはいかなかったのか?(もっともそうしたら物語が成り立たないのだが)
実はタイトルにも大きな仕掛けがあるのだが、このタイトルに惹かれて購入したのだから、思うつぼにはまったのかもしれない。
あまりお勧めの本ではないが、読み始められた場合は、一気に超特急でその日の内にお読みになってしまわれるように!
思い出したのが、オースン・スコット・カードの【消えた少年たち】。
こちらは、親の鈍感が招いた悲劇であって、本書とはまったく構成が違う。
単に、思い出してしまったということだ。
道尾秀介、次はいよいよ【光媒の花】が待っている。ま、これは著者のこれまでの作風とは違うらしいということで期待することにしよう。
向日葵の咲かない夏
平成20年8月1日発行
平成22年6月5日41刷
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コメント
「消えた少年たち」は、カードのですか? いえ、どちらにしても未読なのですけれど。
投稿: ムムリク | 2010.08.01 17:36
ムムリクさん、今日は一段と暑い大阪ですよ。
∥「消えた少年たち」は、カードのですか?
ええ、中途半端な書き方だったので、追記しました。
ブログ開設のごく初期に触れているのですが、辛い本でした。
投稿: 涼 | 2010.08.01 18:14