カミ【機械探偵クリク・ロボット】
機械探偵クリク・ロボット
HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS
カミ著
高野 優訳
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : 早川書房
ISBN : 978-4-15-001837-5
発行年月 : 2010.6
利用対象 : 一般
ミステリ史上類を見ない、機械仕掛けの名探偵! 広大な庭園で起きた殺人事件の謎を解く「五つの館の謎」、有名人の遺体を強奪した悪党団に挑む「パンテオンの誘拐事件」の2篇を収録。
これは、別段画期的なことではなく、今のIT駆使の捜査では既にその傾向ありと言えるかも知れない。
「足でかせぐ刑事」に替わって、チョイチョイと機械を操作するだけで真相が判るなどということが。
人間の探偵なら、年をとって潮時というか引退時を考えるだろう。(いや、いっこうにそんなことは気にしない方もいらっしゃるようだが)
しかし、ロボットの引退はどういうときだろう。
そして、引退後の安寧な暮らしはあるのだろうか。スクラップにされて……
いやー、そんなのはかわいそう。
アシモが欲しいと、ずっと思っている。
だが、ロボットは より進化していく。犬や猫と違って、より性能のいいものが欲しくなりそうで、そうなればその時点で持っているアシモがかわいそうで、手に入れることが出来ない。(本当は、単にお金がないだけ)
これは、当然パソコンも同じだ。大事に使って(時に腹を立てて)、でもより性能のいいものに買い換えた途端、やはり古い方は見向きもしなくなる。
8日追記
アシモの話に発展?して、大事なことを書き忘れていた。
原作は、「五つの館の謎」が1945年、「パンテオンの誘拐事件」が1947年である。
なにか、これだけでもスゴイなと思う。
機械探偵クリク・ロボット
2010年6月15日発行
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