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2010.09.05

一冊の本が出来るまでに……

今日のつぶやきで、図書の配架のことが話題になった。NHKドラマでの、外国の著者の並び順のことである。
何気ない話ではあるが、やはり気になる。

そこから、思ったことなど。

敢えてそうした配架をしているという想定なら、そういうセリフを入れてあるだろう。

『うちの高校の図書館は、外国の著者を姓の順じゃなくて名前順にしてたの。だからアーサー・C・クラークは「あ」だからもう読みました』となるのなら、それはそれで納得できる。


若い脚本家のようだし、何も思わずに流れで書いたのだろうか?

しかし、単にドラマであっても、一つのものを制作するからには、色々な目を通しているはずだ。

一冊の本が出来上がるには、単に著者が好きに書いていくのではなく、編集さんが目を通して、ダメ出しをしているはずである。
だが、最近の出版事情からすると、そんなこといってられないくらいたくさんの本が安易に出ている。そして、一度は店頭に並んでも、売れなければ戻ってきて裁断される運命にある。


ふと、斉藤明美氏が松山善三氏に脚本を見て貰った時のことを思い出した。かなり自信満々だったのだが、渡したホンは付せんでいっぱいで、一つ一つのセリフの背景まで厳しく聞かれたという。


本を読んでいても、「あれっ?これ事実と違うのでは……」と思う場面に出くわすことも多い。誤字・誤植が目立つ本もある。

それでも、売れる本は出版され続けている。


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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

なんと、こんなところにまで出張されている(^^;

実際どの時点でそうなったのかは知る由もないのですが、小学校ならいざ知らず、高校や地区の図書館でそれはなかろうというのが、一般的かなあというところですね。

とくにそれについて説明はなかったので、わかったうえで「うちはそういう並びだった」というせりふではなかったのですよね。

まあ、そういうのもありとは思うので、NHK(なんか、へんな、かんじ)に思っただけなんです(^^;

投稿: ムムリク | 2010.09.05 17:54

ムムリクさん

はい、ちゃっかりとネタにさせていただきました。

言いたかったのは、(この人がというより)プロならば書く時にはちゃんと取材も考証もしてねということ。
そしてそれは、出版(あるいはドラマ化)に関係する人全ての責任よということです。

投稿: | 2010.09.05 18:06

これはあくまで妄想なのですが、脚本では「クラークはCだから、もう読みました」になっていたのかもしれないと思います。

で、単純に役者さんが勘違いして言っちゃったのを誰も気づかなかったか、撮り直しするほどの問題だとは思わなかったのか。

もしくは、「クラークがCだなんて、一般の人にはわかりにくい。アーサー・C・クラークはAだからと言ったほうが、すっとわかるだろう」という余計なお世話で直されたのか。

後者は「そんなー!」と思うかもしれませんが、あり得る話だと思います。雑誌のインターネットの解説など、微妙に間違いとわかっていても、一般読者に理解しやすいように変えて書くことはよくありますから。

私は間違いはないほうが好きですが。

投稿: meka | 2010.09.06 15:56

この妄想、頂きです!面白いです。

後者の「余計なお世話」は確かにアリだと思います。でも、ちょっとバカにされた感じもしますが。

投稿: | 2010.09.06 18:33

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